イギリスの女王と言えば、
エリザベス1世とヴィクトリア女王
数多くの統治者の中でも、イギリスの繁栄を築いたふたりは、かなり有名で人気だと思います。
若き日のヴィクトリア女王の半生を描いた作品です。
Overview –概要–
原 題 :The Young Victoria
製作年 :2009年
製作国 :イギリス、アメリカ
ジャンル:伝記、歴史、ラブロマンス
上映時間:1時間45分
監 督 :ジャン=マルク・ヴァレ
映画の発案者は、エリザベス2世女王の次男ヨーク公爵アンドルー王子の元妻のセーラ・ファーガソン
メインキャスト:
ヴィクトリア女王 – エミリー・ブラント
アルバート公 – ルパート・フレンド
メルバーン卿 – ポール・ベタニー
ケント公爵夫人 – ミランダ・リチャードソン
コンロイ卿 – マーク・ストロング
ウィリアム4世 – ジム・ブロードベント
レオポルド1世 – トーマス・クレッチマン
ピール首相 – マイケル・マロニー
主な受賞歴:第82回アカデミー賞で衣装デザイン賞を受賞
7つの海を支配し、イギリスを「太陽の沈まない帝国」と呼ばれるまでに押し上げた、ヴィクトリア女王。黄金期を夫婦で支え続けた女王とアルバート公は、19世紀当時から飯間もずっと、史上最高の理想のカップルとして、語り継がれている。しかし、真の絆を結ぶまで、二人は数々の波乱と困難を乗り越えてなければならなかった。
出典:Amazon プライムビデオ
Opinion –個人的な感想–
命がけの尊い夫婦愛
幼少期から “唯一の王位継承権” という重責を担うヴィクトリア。
対するアルバート公も、女王の旦那候補として育てられていました。
政略結婚という色んな人物の思惑が渦巻き、ドロドロしてもおかしくなさそうですが、ふたりは境遇関係なしに、純粋にお互い惹かれあったように描かれています。
映画では描かれていませんが、ヴィクトリア女王は、最愛の夫アルバートを亡くしてから約40年間、一生を終えるその日まで、喪に服し続けたという話は有名ですね。
そんな深い愛の裏には、このような命がけの尊いエピソードがあったんですね。
画像引用元:YouTube / The Young Victoria trailer HD
様々な役を演じるエミリー・ブラント
“太陽の沈まぬ帝国を築き上げた女王” という大役を見事に演じ、気品と威厳と人間味溢れる演技で、それまでの彼女のイメージが大きく変わり、大好きな女優のひとりとなりました。
第一印象は「プラダを着た悪魔」のちょっと意地悪な先輩でしたが、今となっては「オール・ユー・ニード・イズ・キル」「ボーダーライン」「クワイエット・プレイス」などと、シビアなアクション映画でも大活躍されていますし、ミュージカル映画の「メリー・ポピンズ リターンズ」では、素晴らしい歌声とダンスを披露。
人形のような顔立ち、身のこなしや早口な話し方も、全て魅力的でした。
画像引用元:YouTube / The Young Victoria trailer HD
ヴィクトリアを支えたふたりの男性
対するアルバート公役のルパート・フレンドも、助演役が多い(あまり良い役ではない場合も)イメージでしたが、アルバート公のイメージがしっかり湧く、力強い演技だったと思います。
志高く芯をしっかり持ちつつも、ヴィクトリア女王を大きく深い愛情で包み支える・・・。
そんなイメージですね。
そして政治家メルバーン卿を演じたポール・ベタニーも好きな俳優のひとり。
途中アルバートと対立するときもありましたが、この人なくしてヴィクトリア女王は戦えなかったでしょう。
長身で優しく貫禄のある、重要な役柄でした。
画像引用元:YouTube / The Young Victoria trailer HD
「V&A」ブランド
世界の王室のモデル・理想の夫婦像となった、ふたりのシンボル「V&A」についても触れたいと思います。
ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(Victoria and Albert Museum):略称「V&A」
ヴィクトリア女王とアルバート公が基礎を築いた国立博物館です。
現代美術や各国の古美術、工芸、デザインなど多岐にわたる400万点の膨大なコレクション。
本館は首都ロンドンのケンジントンにあります。
V&A · The world’s leading museum of art and design
ファッション、キッチンウエア、アクセサリーなど、私もイギリスを旅行したときにポットとカップがセットになったティーカップセットを購入しました。
花柄が多いイメージですが、「V&A」のロゴが入っていたり、シンプルなデザインも。
お土産にも最適だと思います。
画像引用元:https://www.vam.ac.uk/blog/shop/fit-for-a-queen-afternoon-tea-at-the-va
純白のウエディングドレスの起源
現在定着している白いウエディングドレスの起源は、ヴィクトリア女王のウエディングドレスだと言われています。
元々は色が濃く装飾がゴージャスなドレスが主流でしたが、ヴィクトリア女王は「純潔」を表すため、乳白色のシルクサテンで作ったドレスを着用したのだそうです。
アカデミー賞で衣装デザイン賞を受賞した、当時の衣装デザインや、豪華な宮廷風景を堪能できるのも、この作品の魅力。
絵画とそっくり、当時を忠実に再現しているようで、感動します。
画像引用元:https://www.rct.uk/collection/themes/trails/victoria-and-albert-gifts-exchanged
その他、クリスマスにツリーを飾り、家族で団らんとする習慣を築いたのも、このご夫婦だと言われています。
何世紀にも渡り、影響を与え続けていますね。
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アイキャッチ画像引用元:Amazon
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