フランスの作家、アントワーヌ・サン=テグジュペリの小説
「星の王子さま」は、世界中で長きにわたり愛されていますね
私自身もとても好きです
紹介する映画は、名作のその後を描いた作品です
気になって観てみたら、素晴らしい作品でした
声優が豪華な映画俳優なのも、見どころのひとつです
Overview –概要–
原 題 :The Little Prince(仏題:Le Petit Prince)
製作年 :2015年
製作国 :フランス
ジャンル:CGアニメーション、キッズ、ファンタジー、アドベンチャー
上映時間:1時間50分
監 督 :マーク・オズボーン
メインキャスト:
飛行士 – ジェフ・ブリッジス
女の子 – マッケンジー・フォイ
お母さん – レイチェル・マクアダムス
星の王子 – ライリー・オズボーン
バラ – マリオン・コティヤール
キツネ – ジェームズ・フランコ
ヘビ – ベニチオ・デル・トロ
いま、9歳の女の子が、星の王子さまに会いに行く——
よい学校に入るため、友だちもつくらず勉強漬けの毎日を送る9歳の女の子。名門校の学区内に引っ越してきたが、隣には風変わりなおじいさんが住んでいた。ある日、隣から飛んできた紙飛行機が気になって中をあけると、そこ書かれていたのは、小さな王子の物語。話の続きが知りたくてたまらず、女の子は隣家を訪ねた。王子の話を聞き、一緒に時を過ごすうちに、二人はかけがえのない友だちになっていく。しかし、ある日、おじいさんが病に倒れてしまう。女の子は、もう一度王子に会いたいと言っていた彼のために、プロペラ機に乗って、王子を探す旅に出た——!
出典:映画『リトルプリンス 星の王子さまと私』公式サイト
Opinion –個人的な感想–
原作から王子が飛び出したような映像
原作のイラストがそのまま3Dになって飛び出てきたような映像が、なんとも可愛らしく癒されます
服などの布は和紙を使ったような素材
王子や飛行士は木でできた人形のよう
その素朴な質感がまた、原作の優しさや柔らかさを上手く表現しているようで、とても素敵です
終盤、女の子のように3Dアニメーションバージョンの王子も出てくるのですが
個人的には断然原作バージョンの王子が可愛らしくて好きです
画像引用元:The Little Prince | Netflix Official Site
豪華声優陣
声優を担当しているのは豪華映画スター
飛行士役は「ギヴァー 記憶を注ぐ者」でギヴァー役を務めたジェフ・ブリッジス
女の子は「インター・ステラー」で娘マーフ役を演じたマッケンジー・フォイ
お母さん役は「アバウト・タイム」「スポットライト 世紀のスクープ」等に出演しているレイチェル・マクアダムス
バラ役は「TAXi」シリーズ等のフランスの名女優マリオン・コティヤール
キツネ役は「スパイダーマン」シリーズでハリー役を演じたジェームズ・フランコ
ヘビ役は「ボーダーライン」で殺し屋役のベニチオ・デル・トロが演じました
日本の吹き替え声優も
津川雅彦(飛行士)、鈴木梨央(女の子)、瀬戸朝香(お母さん)、伊勢谷友介(キツネ)、竹野内豊(ヘビ)、滝川クリステル(バラ)など、豪華俳優揃いです
そして、王子役は監督マーク・オズボーンの息子、ライリー・オズボーンが担当しています
この少年の声がまた可愛らしく、笑い声は特に魅力的です
画像引用元:Los Angeles Times
大人に成長してしまった王子?
女の子の視点でストーリーは進んでいきますが、最初は原作を振り返るようなお話
そして、途中からオリジナルストーリーとなり、女の子が飛行機に乗って王子を探しに行きます
そこで見つけた王子はなんと、社会に揉まれ疲れ果てた大人になってしまっていた・・・
個人的にこの描写はすごくショックでした
最初の原作版王子が可愛すぎたのでギャップが激しく、しかも落ちこぼれみたいなキャラなのが余計ショックでした
最終的には少年の王子に戻るのですが、ピーターパンのように、王子はずっと純粋無垢な子供のままでいて欲しかったです
女の子の冒険は夢か幻か
本のストーリー紹介以外は、基本的には現実的な世界なので
女の子が飛行機を操縦して王子を探しに行くところからの描写は、明らかにフィクションだと思います
大人になってしまった王子を無事、元の純粋無垢な王子に戻して女の子が帰ってくると、お母さんがハッと夢から目覚めます
このファンタジックなシーンは全て、女の子の空想(願望)なのか、はたまた、お母さんの夢だったのでしょうか
お母さん自身も、昔純粋だった子供のときに描いた夢を思い出したような、そんな描写でした
画像引用元:TV Shows Ace
原作と同じく、大切なことを教えてくれる
死期が近づいていることを悟った飛行士のおじいさんは
女の子に「星の王子さま」のお話を伝えたい
そして、たとえ自分が死んでもお別れではなく、女の子が覚えている限りずっと一緒にいるよ
ということを伝えたかったんですね
「心で見ないと本当のことはわからない、大切なものは目には見えないんだよ」
「大人になっても子供の頃に感じたことや、描いた夢を忘れないで」
「いつかは別れが訪れる、でも心の中にずっといるよ」
そういった大事なメッセージが込められた作品でした
こころに響く優しい音楽
音楽を担当しているのは、映画音楽の巨匠と呼ばれるハンス・ジマーとリチャード・ハーヴェイ
ファンタジックでドラマチックな楽曲と、フランス語の優しい歌声が特徴のサウンドトラックも、この作品の魅力を最大限に引き出しています
ちなみに、日本語吹き替え版の主題歌は、松任谷由実の「気づかず過ぎた初恋」
こちらも感動的な曲です
アイキャッチ画像引用元:https://www.amazon.com/
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