「映画音楽界の巨匠」
「サウンドトラックの魔術師」
などと様々な異名を持ち、最も著名な映画音楽作曲家の一人である
ハンス・ジマー
個人的に、映画を観ていてグッとくる音楽を聴くと「ハンス・ジマーの曲だ!」となることが多く、大好きな音楽家です。
今回はハンス・ジマーのおすすめ映画曲を10曲紹介します!
映画を観る際の参考にもしていただけたらと思います。
ハンス・ジマーについて
まずはハンス・ジマーの人物像や経歴について紹介します。
出生名:Hans Florian Zimmer
生 誕:1957年9月12日
出身地:ドイツのフランクフルト
画像引用元:https://happymag.tv/
10代でイギリス・ロンドンに移住。
学費が高いことでも有名な、クリエイティブと芸術に力を入れている名門ハートウッドハウス・スクールに通う。
キーボードとシンセサイザーの演奏者として活動。
1980年代に、イギリスの映画音楽作曲家スタンリー・マイヤーズに弟子入りし、渡米。
1988年、映画『レインマン』の音楽を担当し、アカデミー賞にノミネートされ一躍脚光を浴びる。
1994年、ディズニーのアニメーション映画『ライオン・キング』の音楽を担当し、アカデミー作曲賞および、ゴールデングローブ賞を受賞。
その後は、リドリー・スコット、マイケル・ベイ、クリストファー・ノーランといった売れっ子監督の映画音楽を手掛け、特にノーランとのタッグは有名で、6作品の作曲を担当している。
これまでに150本以上の映画音楽に携わり、計11回のアカデミー賞ノミネート経験や、計14回のゴールデングローブ賞ノミネート経験を持つ。
現在は、妻と4人の子供とともにロサンゼルスに在住。
ハンス・ジマーの曲の特徴
シンセサイザーとオーケストラをミックスさせた、壮大で耳当たりの良いメロディアスな楽曲が特徴。
低音域の強調やミュート、コーラスなど様々なサウンドを効果的に用いて
作品のジャンルや世界観に合わせて曲調を変化させている。
従来はバックグラウンドで単調に流れる傾向が強かった映画音楽の役割を、演出効果の一部として担わせることに成功。
画像引用元:https://caspiannews.com/
ハンス・ジマーのおすすめ映画曲10選
「インター・ステラー」
クリストファー・ノーラン監督作品です。
宇宙を舞台とした作品だけあって、音楽はものすごく神秘的かつ、未知なる世界への恐怖を表しているような、ちょっと怖さも感じる曲です。
作中に流れる曲もそうですが、映画を観終わったあとのエンドロールに流れる曲もとても壮大で衝撃が強く、作品の素晴らしさを再確認し、忘れられない感動を与えます。
「バットマン」シリーズ
こちらもクリストファー・ノーラン監督作品です。
バットマンが活躍する夜のイメージが強いカオスな街「ゴッサムシティ」が上手く表現されているな、という感じです。
シリーズそれぞれヴィラン(悪役)が違いますが、特に有名なのはヒース・レジャー演じる「ジョーカー」でしょう。
派手なアクション映像をより引き立てる、壮大でかっこいいダークな曲もあります。
個人的には「インセプション」も似たような曲調だと思っているので、オススメです。
「シャーロック・ホームズ」シリーズ
ガイ・リッチー監督作品です。
名探偵ホームズの作品はたくさんありますが、こちらはサスペンス要素とアクション要素が強い(あと、少しコメディも含む)作品なので、ダークな世界観と、スピード感も感じられる曲になっています。
当時のイギリスの時代を象徴するような弦楽器の響きと、ズンズンと響く低音がものすごくかっこいい演出になっています。
「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズ
ハンス・ジマーが音楽を担当した中でも有名な作品だと思います。
YouTube動画の8:15あたりから聴くともう、誰もが聴いたことのある曲じゃないでしょうか。
海賊たちの熱い闘いや大海原の荒れた海。聴いているだけ胸が熱くなり闘志が湧いてくるようです。
演奏者たちもこれから闘いに出るかような迫力です。
「カンフー・パンダ」シリーズ
イギリス出身の作曲家ジョン・パウエルとの共同制作です。
アニメーション映画なので、コミカルな映像に目がいきがちですが、音楽は古代中国の荘厳さを醸し出すような美しい音色です。
音楽だけ聴いてると、涙出そうな感動の物語だったっけ?と錯覚するほどです。
「ダ・ヴィンチ・コード」シリーズ
ロン・ハワード監督のミステリー・サスペンス作品で、歴史的な謎を説いていくストーリーです。
音楽は壮大なのはもちろん、キリスト教をめぐる人類史上最大の秘密が明らかとなっていくような、だんだんと光が差すような、かっこよくもあり比較的明るいメロディーでもあります。
また、鐘の音が良い雰囲気を出しています。
「ライオン・キング」
アカデミー賞 作曲賞を受賞しただけあって、曲を聴いてるだけで涙出そうになります。
父ムファサと息子シンバの親子愛、王となったシンバの咆哮、そして平和が訪れたプライド・ロック。
感動のシーンが蘇ります。
アフリカ民族っぽい歌声や打楽器がまた、雄大な大地をイメージさせます。
なお、1994年のオリジナルも、2019年のフルCGリメイク版も、両方ハンス・ジマーが音楽を担当しています。
「グラディエーター」
リドリー・スコット監督作品です。
こちらもローマ時代を感じさせるような民族っぽい歌と曲調が特徴的ではありますが
伝説的な英雄を称えるような曲です。
最期の闘いを終えて、妻子の元へ還ってゆく…。心安らぐ温かい曲でもあります。
こちらも動画を見てるだけで感動して涙出ます。
「リトルプリンス 星の王子さまと私」
イギリスの音楽家リチャード・ハーヴェイとの共同制作です。
アニメーション映画ではありますが、ハンス・ジマーらしい、壮大かつちょっと感傷的なサウンドは健在です。
ファンタジーの世界に飛び込んだような曲や
「星の王子さま」がフランスの作品なので、フランス・パリを連想させるような明るい曲があります。
「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」
最後に紹介するのは、007シリーズ最新作。日本での公開は2021年10月1日の予定です。
「007」の曲でお馴染みのサウンドも入っていますが、よりダークでミステリアスで、荘厳な印象の曲です。
ちなみに、主題歌「No Time To Die」は、ビリー・アイリッシュが歌っているのも注目ポイント。
ライブ映像では、ビリーの後でハンス・ジマーもシンセサイザーを演奏しています。
まとめ
素晴らしい名作映画は、映像、ストーリー、俳優の演技…と注目するポイントはたくさんあると思いますが、音楽もそのひとつ。
世界観の創造や登場人物の感情を表現するために、重要な役割を担っていると思います。
今回10作品選びましたが、正直言って ハンス・ジマーの映画音楽は全部すばらしい!と思うくらい、甲乙つけがたいです。
その作品が好きかどうか、どのジャンルが好きか、でも変わってくると思います。
ライブ映像を観ると、一度でいいからハンス・ジマーのライブコンサートに行ってみたくなりますね!
他にも素晴らしい曲ばかりなので、興味を持った方はぜひ、ハンス・ジマーが音楽を担当した映画作品を観てみてください。
アイキャッチ画像引用元:https://www.spitfireaudio.com/shop/artists/hans-zimmer/
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