おすすめ夫婦愛映画10選（邦画・洋画）小説が原作、実話を描いた作品も

恋愛映画のなかでも、夫婦関係を描いた作品は、現実的でシビアな内容だったり半生を描いていたり、深みのある内容が多いと思います。

今回は、夫婦愛をテーマとしたおすすめの邦画・洋画、合わせて10作品紹介します。

映画を見る際の参考にしていただければと思います。

おすすめ夫婦愛映画・邦画5選

「武士の一分」

画像引用元：U-NEXT

人には命をかけても守らねばならない 一分（いちぶん）がある。

あらすじ
毒味役の下級武士・新之丞は妻の加世とつましくも平和に暮らしていたが、ある日、貝毒により失明してしまう。今後の生活を案じた加世は、上級武士の島田に相談するのだが、弱みにつけこまれ手篭めにされてしまう。それを知った新之丞は激情に任せ加世を離縁するも、武士としての尊厳を懸け島田に決闘を挑むーー。

山田洋次監督による「たそがれ清兵衛」「隠し剣 鬼の爪」に続く、藤沢周平の時代劇三部作の最終章です。

盲目の武士を演じる木村拓哉の演技もすばらしく、それを献身的に支える妻を演じる檀れいがとても健気で美しいです。

最後の、使用人の料理を口にし、それが離縁したはずの加世であると確信して二度と離さないとばかりに抱きしめるシーンは、まさに感動の夫婦愛です。

作品情報

＜製作年＞ 2006年
＜上映時間＞ 2時間3分
＜原　作＞ 藤沢周平の時代小説『隠し剣秋風抄』収録の『盲目剣谺返し』
＜監　督＞ 山田洋次
＜メインキャスト＞ 木村拓哉、檀れい、笹野高史、坂東三津五郎、緒形拳

 

「奇跡のリンゴ」

画像引用元：U-NEXT

ニュートンよりも、ライト兄弟よりも、偉大な奇跡を成し遂げた男の物語

あらすじ
リンゴ農家の木村秋則は、農薬が原因で体調を崩す妻・美栄子を心配し、絶対に不可能と言われている無農薬によるリンゴ栽培を決意する。何度も失敗を重ね借金ばかりが膨らみ、次第に周囲の農家からも孤立し、終わりの見えない無謀な挑戦に心が折れかける秋則だったが…。

無農薬栽培に成功し「奇跡のリンゴ」として大きな話題を集めた、青森のリンゴ農家・木村秋則の実話の映画化です。

阿部サダヲ主演作品はコメディ色が強いイメージですが、本作はコメディ要素もありつつ、かなりシビアな内容であり、その分余計に感動します。

良妻役の菅野美穂がまたとても可愛らしく、どんなに困難な生活でも結婚式の時に誓った「ずっと照らしてください」という言葉と、夫を信じ続ける様がとても美しい夫婦愛です。

作品情報

＜製作年＞ 2013年
＜上映時間＞ 2時間9分
＜原　作＞ 石川拓治著の『奇跡のリンゴ 「絶対不可能」を覆した農家木村秋則の記録』
＜監　督＞ 中村義洋
＜メインキャスト＞ 阿部サダヲ、菅野美穂、山崎努、池内博之

 

「明日の記憶」

画像引用元：U-NEXT

いま、妻に「ありがとう」の言葉を

あらすじ
広告代理店に勤める49歳の佐伯雅行は、公私ともに忙しくも幸せな日々を送っていた。そんなある日、彼は若年性アルツハイマーと診断される。やり場のない怒りと不安に苛まれるも、記憶は徐々に失われていく。そんな夫を妻の枝実子は、静かに受け止め、献身的に支えるのだが…。

大切な家族が自分のことを忘れてしまうって、すっごく悲しいですよね…。
高齢者には珍しくない症状かもしれませんが、それでも悲しいのに、若年性なら尚更辛いなと思います。

渡辺謙はもちろんですが、妻役の樋口可南子がまたとても良い味を出しています。
最後の湯飲みが映るシーンはもう何度見ても毎回涙ボロボロです。

作品情報

＜製作年＞ 2006年
＜上映時間＞ 2時間2分
＜原　作＞ 荻原浩の同名小説
＜監　督＞ 堤幸彦
＜メインキャスト＞ 渡辺謙、樋口可南子、吹石一恵、坂口憲二、水川あさみ、香川照之、及川光博

 

「いま、会いにゆきます」

画像引用元：U-NEXT

雨とともに訪れた6週間の奇蹟

あらすじ
1年前に妻の澪に先立たれた巧は、息子の佑司とふたりでつましくも幸せに暮らしていた。そんな梅雨のある日、逝ったはずの澪が森の中に姿を現わす。彼女は生前の記憶を一切失っていたが、巧と佑司は澪を温かく迎え、再び3人で暮らし始める。彼らの幸せな暮らしは以前と変わらず永遠に続くと思われたが、その先には思わぬ事態が待ち受けていたーー。

「亡くなった妻が梅雨の間だけ還ってくる」というファンタジックなお話ではありますが、不器用なふたりが片思いをしている学生時代も描かれており、見ていてとても純粋な気持ちになり、応援したくなる作品です。

澪が再び消えてしまった後に、彼女の残した日記を通して回想が始まり、伏線が回収され「そうゆうことだったのか」と気づかされる演出もすばらしいです。

作品情報

＜製作年＞ 2004年
＜上映時間＞ 1時間59分
＜原　作＞ 市川拓司の同名小説
＜監　督＞ 土井裕泰
＜メインキャスト＞ 竹内結子、中村獅童、武井証、浅利陽介、大塚ちひろ、平岡祐太、市川実日子

 

「風立ちぬ」

画像引用元：『風立ちぬ』公式Facebook

生きねば。

あらすじ
飛行機に憧れる少年・堀越二郎は、夢の中で飛行機の設計家・カプローニ伯爵と出会い、自分も飛行機の設計家になることを志す。大学生になった二郎は、関東大震災が発生した際に出逢った少女・里見菜穂子と彼女の女中を助ける。大学を卒業し飛行機開発会社「三菱」に就職した二郎は仕事に打ち込むが、5年後、飛行機開発において初の挫折を味わう。休養のため滞在した避暑地のホテルで菜穂子と再会し、ふたりは結婚を誓うが、結核である菜穂子の病状はどんどん悪化してしまいーー。

スタジオジブリ制作、宮崎駿監督の長編アニメーション映画です。
監督の連載漫画『風立ちぬ』を原作とし、航空技術者・堀越二郎の半生と、小説家・堀辰雄の実体験を元とした小説の内容が、主な題材となっています。

「僕らは今、一日一日をとても大切に生きているんだよ」
夫は仕事が忙しく、妻は病に冒されながらも、ふたりの残されたわずかな時間を慈しんでいるシーンがとても印象的でした。

余談ですが、英語版の声優がジョセフ・ゴードンやエミリー・ブラントといった、豪華俳優であるのも驚きました。

作品情報

＜製作年＞ 1013年
＜上映時間＞ 2時間6分
＜監　督＞ 宮崎駿
＜メインキャスト＞ 庵野秀明、瀧本美織、西島秀俊、西村雅彦、大竹しのぶ、志田未来、野村萬斎

おすすめ夫婦愛映画・洋画5選

「博士と彼女のセオリー」

画像引用元：U-NEXT

生きる希望をつないだのは、無限の愛

あらすじ
1963年、イギリス。名門ケンブリッジ大学大学院で理論物理学を研究する天才学生スティーヴン・ホーキング。彼は、パーティで出逢った女性ジェーンと恋に落ちる。ところが、その頃からスティーヴンの体調に異変が起き始める。やがてALSと診断され、余命2年と宣告されてしまう。それでもジェーンは、将来を悲観したスティーヴンや周囲の反対を押し切り、彼と結婚する道を選ぶのだったが…。

理論物理学者のスティーヴン・ホーキング博士と彼の元妻であるジェーン・ホーキングの関係を描いた実話に基づく作品です。

余命2年を宣告されても結婚し、3人も子供をもうけたのは本当に愛の奇跡としか言いようがないですが、やはり様々な困難が夫婦に訪れます。

離婚しどちらも再婚していますが、それでもふたりが連れ添った永い人生は、深い愛がなければ成り立たなかったでしょうし、再婚相手も双方に理解のある、海外らしい、大人な四角関係だなと思いました。

作品情報

＜原　題＞ The Theory of Everything
＜製作国＞ イギリス
＜製作年＞ 2014年
＜上映時間＞ 2時間4分
＜監　督＞ ジェームズ・マーシュ
＜メインキャスト＞ エディ・レッドメイン、フェリシティ・ジョーンズ、マキシン・ピーク、チャーリー・コックス
＜主な受賞歴＞ ゴールデングローブ賞：主演男優賞（ドラマ部門）、アカデミー賞：主演男優賞

 

「ビューティフル・マインド」

画像引用元：U-NEXT

それは―真実を見つめる勇気、信じ続けるひたむきな心

ノーベル経済学賞受賞の実在の天才数学者ジョン・ナッシュの半生を描いた作品です。

主演のラッセル・クロウの演技も素晴らしく、また妻役のジェニファー・コネリーが本当に美しいです。
最後、ノーベル賞を受賞するシーンは、素敵な老夫婦を演じています。

『ビューティフル・マインド』の作品詳細はこちら▼

 

「ヴィクトリア女王 世紀の愛」

画像引用元：Amazon

この国と、あなたを守る。

イギリス史上最も繁栄した時代を築いたヴィクトリア女王の若き日に焦点を当て、夫アルバートとの美しくも純粋な愛の軌跡を描いた歴史・伝記映画です。

9人もの子宝に恵まれ、アルバート公が42歳の若さで亡くなった後、ずっと喪服を着続けたヴィクトリア女王。
世界の憧れの夫婦像です。

『ヴィクトリア女王 世紀の愛』の作品詳細はこちら▼

 

「すべて彼女のために」

画像引用元：Pour elle de Fred Cavayé (2008) – UniFrance

守りたかった。命を懸けてもーー

ごく普通の男性が、無実の罪で捕まってしまった妻を脱獄させるという、驚くべき話です。

妻にも内緒で綿密に計画を立てますが、色々とハプニングも起こり、これまでの人生の全てを捨てる覚悟で妻を救う様は、ある意味究極の愛だなと思いました。

『すべて彼女のために』の作品詳細はこちら▼

 

「エセルとアーネスト ふたりの物語」

画像引用元：『エセルとアーネスト ふたりの物語』オフィシャルサイト

“普通” を懸命に生きたすべての父と母へ

世界中で愛されている絵本「スノーマン」の作家、レイモンド・ブリッグズの両親のお話です。

ふたりが出会い恋に落ち、結婚し、子供が生まれ、そして亡くなるまでの夫婦人生のすべてを優しいタッチのアニメーションで描いています。
永年いっしょに連れ添う仲睦まじい夫婦像に癒されます。

『エセルとアーネスト ふたりの物語』の作品詳細はこちら▼

まとめ

邦画は原作が小説の場合が多く、また洋画は実在する夫婦を描いた作品が多い印象でした。

どんな夫婦にもそれぞれ素敵なドラマがあるなと、今後の永い人生を考えさせられる作品の数々でした。

邦画・洋画ともに、夫婦を描いた作品はまだまだたくさんあり、今回は限られた選定となりましたが、他にもまた機会があれば紹介していきたいと思います。

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