失敗こそが最上の学び
無知は怖い、うまい話には裏がある
大人になると特に失敗はしたくないものですが
だからこそ若いうちにたくさん失敗して
経験することが大事だなと、改めて思える作品です
Overview –概要–
原 題 :An Education
製作年 :2009年
製作国 :イギリス
ジャンル:ヒューマンドラマ、伝記
上映時間:1時間40分
年齢制限:PG12
監 督 :ロネ・シェルフィグ
原 作 :リン・バーバーの自叙伝
メインキャスト:
ジェニー – キャリー・マリガン
父ジャック – アルフレッド・モリーナ
デイヴィッド – ピーター・サースガード
ダニー – ドミニク・クーパー
ヘレン – ロザムンド・パイク
グラハム – マシュー・ビアード
スタッブズ先生 – オリヴィア・ウィリアムズ
1961年、ロンドンの郊外に住む中流家庭の一人娘であるジェニーは、オックスフォード大学を目指す成績優秀な高校生。厳格な父を持ち退屈な毎日の中、喫煙をしたりシャンソンを聴いたり、オシャレなパリに憧れていた。ある土砂降りの日、傘を忘れてしまったジェニーにデイヴィットという名の男が車越しから話しかけ、家まで送ってくれることに。後日彼から音楽会に誘われたジェニーは、退屈な日常から憧れの大人の世界へと足を踏み入れてゆくが……。
以下はネタバレも含み、視聴した方向けに書いていますので、作品を視聴してからの閲覧をおすすめします
Opinion –個人的な感想–
先生の一言が熱い
「Miss Stubbs, I need your help.(先生、助けてください)」
「I was so hoping that’s what you were going to say.(そう言ってくれるのを待ってたのよ)」
この一言がとてもかっこいいですね、大好きなシーンです
先生は一度ジェニーにひどいことを言われていますが
それでも彼女の可能性を認めていて、力を貸す
ジェニーは自業自得かもしれませんが、見捨てた校長(女性)と対比すると、余計かっこいいですね
恋は盲目
また改心したお父さんが謝るシーンも最高です
本心はただただ娘の将来を心配していたが故・・・
デイヴィットの素性について全く気付かず、疑わず
仕事のことなど違和感を感じることは多々あっても「恋は盲目」
「how boring everything was before I met you.(あなたと出会う前は、すべてが本当に退屈だった)」
と言っている通り、新しい刺激を求めてしまうのでしょう
それはジェニーだけでなく、両親も同様かもしれません
振り返ると何度丸め込まれていたことか・・・
画像引用元:YouTube / 17歳の肖像 (字幕版) – 予告編
女性の幸せとは
いい大学に入って → いい会社に勤めて →(経済力のある)いい旦那さんを捕まえる
という固定概念が、今でもあると思いますが、昔の時代なら尚更
この作品では「いい旦那さん(と思っていた)を捕まえる」を飛び級で達成したからこそ
両親は「大学はもういい」とコロっと態度を変えてしまいました(あれだけ固執していたのに)
スタッブス先生はそんな理想像とは対照的ですが
最後は強かでかっこよく見えますよね
独身ですが、自分の武器(仕事や経済力)を持っている
確かに見た目は地味で、華やかなヘレンとは大違いです
どちらが理想かと言えば、高校生のジェニーがヘレンに憧れるのもわかります
ヘレンの影響で最初は野暮ったかったジェニーもどんどん可愛くなっていきます
デイヴィットの奥さんも、旦那がそんな何度も浮気事件を起こしているなら別れたらいいのに
と思いますが、もしかしたら自活できず簡単には別れられないのかもしれません
ワンシーンしか映りませんが、控えめで家庭的な雰囲気が良く出ています
画像引用元:YouTube / 17歳の肖像 (字幕版) – 予告編
人生の糧となる経験という名の教育
この作品が伝える人生の一番の武器(または教育)は
ジェニーが得た「経験」じゃないでしょうか
一度全てを失った失敗から立ち上がり、努力(猛勉強)して目標を達成した
そんな経験があったからこそ、最後、大学生のジェニーは自信に溢れていたように見えます
身も心も一回り成長した感じがしますね
ボーイフレンドはいてもしっかり自立している様子で、この先も男性に依存することはなさそうです
また、最後は平凡な日々だけど幸せそうなのが良いですね
原題の「an education(ある教育)」も
キャッチコピーの「あの頃に戻っても、私は私を止めたりしない」も、しっくりきます
レトロなファッションも魅力
ジェニーとヘレンの服装はどれもとてもかわいいです
華やかなドレスやワンピースはもちろん、高校の制服も、普段着すらも可愛く見えてしまう
ヘレンだけでなく、スタイリッシュでオシャレなダニーもまた、大人の世界へ誘う存在として大きかったと思います
画像引用元:YouTube / 17歳の肖像 (字幕版) – 予告編
ジェニーを演じたキャリー・マリガンは当時24歳
17歳の高校生を演じるってすごいですね
でもレトロな雰囲気と大人びた女子高生役はピッタリでした
ロザムンド・パイクも、ブロンドヘアーの気品ある大人な女性を見事に演じていました
助演役でもよく見かけますが、一番衝撃かつ彼女の演技力に圧倒されたのは
「ゴーン・ガール」でした
デイヴィッド演じるピーター・サースガードもいい味出してます
一見誠実そうな紳士に見えますが、冷静に見ると
普通の中年男性で、かつ何か裏がある感を醸し出している
またそのミステリアスな部分も魅力的に見えてしまうのでしょうか
人生の学びにもなる若い頃のほろ苦い思い出
いつの時代も、誰もが経験しているかもしれません
~fin~
アイキャッチ画像引用元:https://www.primevideo.com/gp/video/detail/An-Education/
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