大好きな女優ナタリー・ポートマンが出演していたので観ましたが、ジュード・ロウ、ジュリア・ロバーツ、クライヴ・オーウェンという大物俳優揃いの作品です。
四角関係の大人のラブストーリーとなっています。
Overview –概要–
原 題 :Closer
製作年 :2004年
製作国 :アメリカ
ジャンル:ラブロマンス、ヒューマンドラマ
上映時間:1時間44分
年齢制限:R15+
監 督 :マイク・ニコルズ
原 作 :パトリック・マーバー脚本(本作の脚本も務める)の舞台劇
メインキャスト:
ダン – ジュード・ロウ
アリス – ナタリー・ポートマン
アンナ – ジュリア・ロバーツ
ラリー – クライヴ・オーウェン
主な受賞歴:
ゴールデン・グローブ賞 最優秀助演男優賞(クライヴ・オーウェン)
ゴールデン・グローブ賞 最優秀助演女優賞(ナタリー・ポートマン)
あらすじ
ロンドン。小説家志望のジャーナリストであるダンは、ニューヨークからやって来たばかりの若いストリッパーのアリスと出逢い恋に落ちる。そしてふたりは間もなく同棲を始め、1年半後、ついにアリスをモデルとした、ダンの処女小説の出版が決まる。ダンは出版用にと訪れた撮影スタジオでフォトグラファーのアンナに一目惚れしてしまう。彼女もダンに惹かれていたが、アリスとの関係を知って身を引くことに。半年後、”アンナ”になりすましチャットでいたずらをするダン。ニセの”アンナ”につられて、水族館のデートに現われた医師ラリーだったが、彼は偶然そこで本物のアンナと出逢ってしまう…。
Opinion –個人的な感想–
4人それぞれの魅力
愛し合っている恋人やパートナーがいるにも関わらず、他の人に惹かれてしまうのは、4人それぞれが違った素晴らしい魅力を持っているからだと思います。
アリス(ナタリー・ポートマン)は、まだ若々しく職業柄もあり自由奔放で小悪魔的な魅力があります。
対するアンナ(ジュリア・ロバーツ)は、キャリアウーマンで大人の魅力たっぷりな落ち着いた女性。
ダンはまだ若かりしジュード・ロウが演じており、セクシーな優男のイメージです。
ラリー(クライヴ・オーウェン)は、もう大人の渋く強引な感じの魅力!そして医者というスペックの高さもあります。
男性はどちらもセクシー俳優の代名詞!と言えるような存在ですが、初めて観たときはまだ学生だったので、クライヴ・オーウェンは濃ゆすぎて、魅力がわかっていませんでした(笑)。
しかし、原作は世界中でヒットした舞台劇であり、なんと劇ではクライヴ・オーウェンがダン役を演じていたそうです。
当時はもっと若かったでしょうが、どんな演技だったのか、興味深いですね。
個人的には、ナタリー・ポートマンの髪型が黒髪ボブなので、彼女の子役時の名作「レオン」のマチルダが大人になった姿を拝めたような気持ちになり、テンションが上がった作品でもあります。
画像引用元:A-Z Movie Reviews: ‘Closer’ | Fangirlish
直接的な描写のない大人な恋愛の世界観
本作は性的描写シーンはほぼ無く、R15+指定なのは、巧みな言葉の表現があるからだと思います。
映像ではなく、俳優たちのセリフのみで表現するところがまた逆に、大人の世界だな〜と感じました。
実はナタリー・ポートマンは、ヌードでストリッパー役を演じきったそうですが、撮影された裸のシーンはのちに全てカットされています。その理由は諸説ありますが真偽は不明だそうです。
それにしても、頭を坊主にしたりと体当たりな演技をこなすのは、さすがだなと思います。
また、個人的に大人っぽくてオシャレで素敵だなと思ったのは水族館のシーンです。
アンナはひとりたそがれに水族館に足を運び、座ってぼーっと魚を眺めています。
水族館はどちらかというと、家族や若いカップルがワイワイと楽しむレジャー施設なイメージが強かったので、海外では「こんな大人な通い方があるのか」と衝撃を受けました。
ちなみに、ダンのアリスをモデルとした小説の名前は「Aquarium(水族館)」で、アンナとラリーが出逢った場所でもあり、4人に関わりを持つ場所でした。
画像引用元:YouTube / Closer – Aquarium scene
それぞれの結末
本作の一番主役と言えるダンは、アンナと不倫をしつつもアリスも手放せない・・・どうゆうこっちゃ?!と言いたくなる優柔不断さを見せますが、最終的にはアリスもアンナも失うことになります。
ラリーが賢いところは、ダンを追い詰めるために、アンナやアリスと体の関係を持ったこと(をベストなタイミングでダンに知らしめること)です。
(ただしアリスの場合は、お互いの証言のみで、そうゆう描写は一切ありません)
それにより取り乱したダンは、両女性との関係をこじらせてしまいます。
アンナに振られ、ラリーに子犬のように泣きついて、アリスの居所を教えてもらうところがまた青二歳というか、ラリーの方が一枚上手、という感じがします。
アンナとラリーは、色々ありましたが結局元サヤに戻り、過去の事は水に流すというか、過ちも含めて夫婦に戻る選択をしていて、より大人っぽいなと思いました。
それが正しいのか、本当の幸せかは、それぞれの人の解釈だと思いますが。
一方アリスは、ダンを振って単身ニューヨークに戻ります。
ラストの白いキャミソールとジーンズ姿で髪をなびかせ颯爽と歩く姿は、すれ違う男性も何人か振り返るほど、美しく清々しいです。
そして、ロンドンでは赤信号で渡ったことで事故に遭い、ダンと接点を持つようになるのですが、ニューヨークでも赤信号で渡っていく姿が、彼女の自由奔放な魅力をよく表しているなと思います。
画像引用元:YouTube / CLOSER (2004). FINAL
真実の追求とアリスの正体
もうひとつ、ラストのオチで面白いところが、人によって真実をどう捉えるかの違いです。
ラリーの助言で再会を果たしたダンとアリスは復縁するのですが、ラリーからアリスと体の関係を持ったことを聞かされていたダンは、その真偽をアリスに執拗に求めてしまいます。
ダンは嘘だと思いたい一抹の希望と、たとえ本当でも真実を語ってくれればそれでいい、それが信頼の証だと思っていました。
しかしアリスにとっては、真実を言うことが重要ではなく、ダンを愛するために言いたくないので、この追求によって彼への愛が消えてしまいます。
「たった今、愛が消えた」「どこにあなたの愛があるのよ?見えないし触れないし、感じない」という彼女のセリフが印象的でした。
そしてダンはアリスと別れて失意のなか、彼女と出会った日に歩いた公園で衝撃的な事実を知ります。
死者の業績を称える場所で、“アリス・エアーズ”の名前が書かれたプレートを発見。
アリスは愛していたダンに本名を明かしていなかったことからも、「真実は重要ではない」という彼女の価値観が伺い知れますね。
逆に、ラリーがアリスの職場に訪れたときは、本名「ジェーン」で働いていたのですが、ラリーもまさかこっちが本名とは思わなかったでしょう。
画像引用元:In “Closer”, Language Is Warfare | The Spool
タイトルの意味
「closer」は「クローサー:もっと近くに」という意味なので、「4人の男女が運命的な出逢いを果たし、親密になっていく」というような解釈ができます。
ただ「クローザー:閉めるもの」という意味もあり、その場合は「関係に終止符を打つ」という解釈もできるかもしれません。
自分が4人の中のどの人物に近いのか、共感できるのか、観る人によって解釈も変わってきそうな、面白い作品だったと思います。
耳に残る主題歌
結末は、メインの主人公ダンの立場から考えると特に、ほろ苦く切ないラブストーリーです。
オープニングや予告編でも流れていますが、エンディングに流れる主題歌は、締め括りにぴったりで一度聴くと耳に残ります。
アイルランドのシンガー、ダミアン・ライスの「The Blower’s Daughter」という曲で、チェロやギターの優しい旋律が心地良くも感傷的な曲です。(アルバム名は「O」)
YouTube / Damien Rice – The Blower’s Daughter – Official Video
「クローサー」の視聴方法
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