好きな女優ルーニー・マーラが主演だったので見てみました。
彼女らしい、ピッタリの役柄でしたし、結末も良かったと思います。
原作はベストセラー小説で、本作はアカデミー賞受賞作品です。
また、2000年代にボリビアで起きた実際の事件を基に描かれています。
Overview –概要–
原 題 :Women Talking
製作年 :2022年
製作国 :アメリカ
ジャンル:ヒューマンドラマ
上映時間:1時間44分
監 督 :サラ・ポーリー
原 作 :ミリアム・トウズの小説『Women Talking』(2018)
主な受賞歴:第95回アカデミー賞で脚色賞を受賞
画像出典元:映画『ウーマン・トーキング 私たちの選択』公式サイト
メインキャスト
オーナ – ルーニー・マーラ
サロメ – クレア・フォイ
マリチェ – ジェシー・バックリー
アガタ – ジュディス・アイヴィー
オーガスト・エップ – ベン・ウィショー
スカーフェイス・ヤンツ – フランシス・マクドーマンド
グレタ – シーラ・マッカーシー
あらすじ
2010 年、自給自足で生活するキリスト教一派の村で起きた連続レイプ事件。
これまで女性たちはそれを「悪魔の仕業」「作り話」である、と男性たちによって否定されていたが、ある日それが実際に犯罪だったことが明らかになる。
タイムリミットは男性たちが街へと出かけている2日間。
緊迫感のなか、尊厳を奪われた彼女たちは自らの未来を懸けた話し合いを行う―。
出典:映画『ウーマン・トーキング 私たちの選択』公式サイト
Opinion –個人的な感想–
主に“話し合い”の作品
見た後の感想は、タイトル通り女性たちの“話し合い”がメインの作品だったなと思いました。
男性は手記係のオーガスト以外は登場しません。
予告編を見たイメージでは、だんだんと激しい演出になり、ドキドキハラハラするような展開になるものと思っていました。
それこそバトルシーンがあったり、負傷者や死人が出るような・・・
しかし、実際は割と淡々と物語が進みます。
物語の大半は、納屋に集まった代表的な女性たちの話し合いのシーンです。
年齢は様々で、高齢者もいればその娘、その孫くらいの若い女の子も。
共通しているのは、皆性的被害者だということです。
そして一番の見どころは、それぞれ想いや意見が異なる中で「どうやって結論を出すか」です。
意見がぶつかるなかでどう皆が納得できるのか、話し合いは続きます。
画像出典元:映画『ウーマン・トーキング 私たちの選択』公式サイト
赦すか、闘うか、去るか
3つの選択肢のうち、どれを選ぶかは人それぞれです。
変化を嫌う人、もしくは別の2択がより脅威的に感じる人は「赦す」(これまで通りの生活)を選択しますが、それは少数派でした。
ストーリーは「闘う」か「去る」か、どちらかを決める話し合いに。
彼女たちの話し合いや回想シーンから、様々な被害模様が明らかになります。
自殺してしまった女性
顔を殴られたことにより、歯が抜け落ち入れ歯を余儀なくされた女性
精神不安定になり、タバコ依存になったり、発作を起こしてしまう女性
今現在父親が不明の我が子を身ごもる女性
恐らく近親相姦により身ごもった異常児の死産を機に、男性として生きる決断をした女性
自分自身の辛い過去や現実よりも、罪なき我が子(女の子)が新たな被害に遭うことだけはあってはならない!という怒りが、特に強く感じました。
画像出典元:映画『ウーマン・トーキング 私たちの選択』公式サイト
集落における女性の尊厳
被害内容の他に、話し合いの中でもうひとつ明らかになってくるのが、この集落における女性の尊厳がまるでないことです。
まず読み書きができない、まともな教育を受けられていない
男性に反抗したことがない、些細な頼みごとすらしたことがない
性教育を受けていない、性行為については全くの無知
性行為については、男性もまともな正しい知識がないのかもしれません。
集落の一番の権力者である存在(もちろん男性)が、この異様な習慣をつくったのかもしれませんが、そうだとすると何とも非道な独裁者ですね。
そして驚きなのが、これが2010年というたった10年ほど前だという時代設定です。
自給自足のような彼女らの生活ぶりを見ていると、最初は中世の農村が舞台の話かと思いました。
画像出典元:映画『ウーマン・トーキング 私たちの選択』公式サイト
実話と本作の違い
本作は実話を基につくられていますが、実話はどのようなものだったのでしょうか。
詳しく解説されている特集記事があるので、参考にしてみてください。
『ウーマン・トーキング』映画&原作の「基になった事件」とは?【深知り】- FRONTROW
実際にあったのが、2005~2009年頃にボリビアでのとあるコミュニティ内で起きた事件ということを考えれば、映画の時代設定が2010年であることは妥当ともとれますが・・・
実際の事件が数年の出来事であるのに対し、映画では数十年は続いてきた悪しき風習に描かれていると思います。
主役のオーナやサロメもこの風習によって生まれ、彼女たちの子供も同じくして生まれたと描かれているからです。
画像出典元:映画『ウーマン・トーキング 私たちの選択』公式サイト
実話も本作も、牛用の麻酔スプレーを使った犯行で、現行犯逮捕がきっかけで事件が発覚しています。
しかし実話は2000人ほどのコミュニティの中で10人足らずの一部の男性の犯行でしたが、本作は集落内で成熟した男性ほぼ全員が加害者のように描かれています。
“そうゆう風習”であったからこそ、それが当たり前だったのでしょう。
しかし、実際の事件の犯人たちも罪の意識がなさそうだということに、恐怖というか狂気を感じますね・・・。
数年間野放しになっていたのも、「何かがおかしい」という女性の意見が尊重されてこなかった実情が明らかになっています。
画像出典元:映画『ウーマン・トーキング 私たちの選択』公式サイト
オーナとオーガスト
これだけ女性と男性が対立的に描かれている本作でも、ロマンス要素がちゃんとあるのが見どころのひとつです。
本作で登場する唯一の男性オーガストは、母親とともに一度集落を出て、教育を受けて戻ってきた教師で、読み書きのできない女性たちの代わりに、話し合いの手記係を務めます。
彼自身がとても中性的で優しい性格ということもありますが、彼の亡き母親は一番にこの風習に異議を唱えた女性で、結果として集落を追われることになりましたが、おかげで彼はこの風習に染まらずに生きてきた男性となります。
彼がオーナに想いを寄せているのは明白ですし、オーナ自身も彼を慕っていますが、オーナのお腹には誰かわからない男の子供がいます。
オーガストはふたりを守ると誓いますが、彼女たちの決断が「闘う」か「去る」かどちらになったとしても、男性の彼にとっては複雑な立場でしょう。
画像出典元:映画『ウーマン・トーキング 私たちの選択』公式サイト
彼女たちの決断はどうなるのか、オーナとオーガストの恋路の行方はどうなるのか、ぜひ視聴してみてください。
関連映画情報
ルーニー・マーラのおすすめ出演作品
主演を演じたルーニー・マーラですが、本作以外にもおすすめの出演作品があります。
サラ・ポーリーのおすすめ主演作品
本作の監督サラ・ポーリーは、女優として様々な映画に出演しています。
映画好きにオススメな動画配信サービスTOP3
\ 第1位 /
作品数No.1!U-NEXT
・31日間の無料トライアルあり
・毎月1,200円分相当のポイントがもらえる
・21万本以上の作品が見放題
・映画・ドラマ・アニメの最新作も視聴可能
・マンガ、ラノベなどの原作も読める
・最大4アカウントまで登録可能
・Blu-ray Disc並みの高画質で視聴可能
お試し中でも600ポイント付与!期間中に解約すれば完全無料!
\ 第2位 /
最強コスパ!Amazonプライムビデオ
・料金が安い(月額500円以下)
・オリジナル作品が面白い
・ユーザーレビュー(評価)を参考にできる
・ダウンロード視聴ができる
・視聴対応デバイスが多い
・3台同時視聴ができる
・Amazonプライム会員の特典が他にも豊富
・無料トライアル期間がある
(30日間 ※学生は6ヶ月)
期間中に解約すれば完全無料!
▼Amazonプライムビデオとは?メリット・デメリットなど完全解説!
\ 第3位 /
映画特化型!WATCHA
・世界中で集められた6億件を超える作品評価データを基に、作品をレコメンドしてくれる
・専門映画レビューアプリ「WATCHA PEDIA」と連携し、オススメ機能が更に充実
・最大4アカウント作成でき、同時視聴も可能
・ダウンロード視聴ができる
・無料トライアル期間がある
期間中に解約すれば完全無料!
アイキャッチ画像出典元:映画『ウーマン・トーキング 私たちの選択』公式サイト
この記事へのコメントはありません。