予告編を見て気になっていたのですが
実際観てみたら
衝撃のシーンが多々ありましたし、泣きました
実話を元に製作されています
Overview –概要–
原 題 :Boy Erased
製作年 :2018年
製作国 :アメリカ
ジャンル:青春、ヒューマンドラマ
上映時間:1時間55分
年齢制限:PG12
監 督 :ジョエル・エドガートン
原 作 :LGBTQの活動家・作家であるガラード・コンリーの自伝回顧録「Boy Erased:A Memoir」
メインキャスト:
ジャレット – ルーカス・ヘッジズ
父マーシャル – ラッセル・クロウ
母ナンシー – ニコール・キッドマン
サイクス – ジョエル・エドガートン
ヘンリー – ジョー・アルウィン
ゼイヴィア – テオドール・ペルラン
キャメロン – ブリットン・セアー
牧師の父と母を両親にもつジャレッドは、大学生となった。きらめくような青春を送るなか、思いがけない出来事をきっかけに、自分は男性が好きであることに気づく。意を決して両親にその事実を告げるが、息子の言葉を受け止めきれない父と母は困惑し、動揺する。
父から連絡を受けた牧師仲間が助言をするため、続々と家へやってくる。
父は問う。「今のお前を認めることはできない。心の底から変わりたいと思うか?」
悲しげな表情の母を見て、ジャレッドは決心する。「――はい」母が運転する車に乗り込み、ジャレッドは施設へと向かう。「治療内容はすべて内密にすること」細かな禁止事項が読み上げられ、部屋へと案内される。白シャツの同じ服装の若者たちが弧を描くように椅子に腰を下ろしている。
「救済プログラムにようこそ!」12日間のプログラムが始まった――。
出典:映画『ある少年の告白』オフィシャルサイト
Opinion –個人的な感想–
親子の絆
最後に原作者のガラード・コンリーとその両親が、仲良く写っている写真が2枚登場
映画は、父親がこれから変わろうとするところで終わっていますが
この写真から、ちゃんと打ち解けることができたんだとわかり、ホッと一安心します
泣いたシーンは、母親が迎えに来るところ
あそこでもし電話が繋がらなかったら・・・迎えに来なかったら・・・
と思うとゾッとしますし、来てくれて、味方でいてくれて、本当に良かった!と心から思いました
ジャレットが施設に入る決意をしたのは「母の悲しむ姿を見たくなかったから」ですが
母がそれを心から悔やみ、ありのままの息子を受け入れたからこそ、彼は救われたと思います
そうでなければ、最悪キャメロンと同じ末路を辿ってしまう可能性だってありますよね
画像引用元:映画『ある少年の告白』オフィシャルサイト
宗教の影響力
父親が牧師で、信仰の強い家庭だったからこそも、あるかもしれません
宗教の力というのは、良くも悪くも力強いですね
信仰のおかげで救われることもあると思いますが
一部の考えでは、同性愛は「罪」と捉えるようです
本人にとっては自然な感情でも
それが「罪」だと非難されるのはものすごく辛いことですね
今は、夫と幸せに暮らしているようで、本当に良かったです
しかし、サイクス(の実のモデル)も同性愛者だというのは衝撃でした
演技派俳優や著名人
「グラディエーター」や「ビューティフル・マインド」の主演、ラッセル・クロウ
今回はちょっと太っていますが、さすがの演技力
あの困った感じの目がすごく良い表情です
対する母親役のニコール・キッドマンも有名女優で
たくさんの作品に出てますが、個人的に好きなのは「ムーラン・ルージュ」
華やかな女優のイメージでしたが、本作以外も母親役を演じており
様になっているなと思うようになりました
実モデルのお母様を忠実に再現していたのかもしれませんが
派手な見た目とは裏腹に、とても優しい女性役でした
息子を助けにくるシーンは、サイクスや施設に立ち向かい、かっこ良かったです
画像引用元:映画『ある少年の告白』オフィシャルサイト
主人公ジャレットを演じるルーカス・ヘッジズは
脚本家・監督のピーター・ヘッジズの息子ですが(母親も女優)
「マンチェスター・バイ・ザ・シー」で甥っ子の青年役を演じ
アカデミー賞等で助演男優賞にノミネートされています
他にも「レディ・バード」(こちらでもゲイ疑惑の役でした)に出演
思春期の青年役がとても上手いです
他にも注目すべきは、同じ救済プログラムの参加者のひとりに
美男子シンガーのトロイ・シヴァン
彼もゲイだそうですが、周りからはとてもスムーズに受け入れられたとか
個人的に一番驚きだったのは、映画「ウルヴァリン」で
ウルヴァリンの幼少期を演じていたこと(あの美少年そうだったとは)
また先ほど述べた「ムーラン・ルージュ」がお気に入りで影響を受けたということで
今回のニコール・キッドマンとの共演は感極まったのではないでしょうか
そしてカナダの俳優・映画監督でもあるグザヴィエ・ドランもいました
彼の監督作品もLGBT関係のものがあります
画像引用元:映画『ある少年の告白』オフィシャルサイト
原題の意味
原題は「Boy Erased(消された少年)」ということで
ありのままの自分を否定された、演じることで本当の自分を失くす
というような意味でしょうか 真意を捉えている感じですね
邦題「ある少年の告白」もわかりやすくて興味を引く、良いタイトルだったと思います
最後、母親から危険だから止めてと何度も注意されていた
車の走行中に窓から手を出して風を感じるシーン
「自由になった心」を表しているようで、すごく印象的でした
アイキャッチ画像引用元:https://www.bitters.co.jp/boy-erased/
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