2017年、2021年に放送されたアニメ『小林さんちのメイドラゴン』シリーズ。
京都アニメーション制作によるドラゴン娘と人間たちの異種族間交流を描いたコメディ作品です。
ここでは『小林さんちのメイドラゴン』シリーズの概要、登場人物、声優、スタッフについて詳しく紹介していきます。
『小林さんちのメイドラゴン』シリーズの作品概要
出典:TVアニメ「小林さんちのメイドラゴンS」公式サイト
ひょんなことから小林さんちのメイドラゴンになったドラゴン・トールや同じく人間界で居場所を見つけたドラゴンたちの日常を描いた物語です。
小林さんは普通の人間ですが、なぜかドラゴンを引き付ける魅力があり、そんな小林さんがドラゴンたちとどんな関係を築いていくかに注目してほしい作品です。
登場するドラゴンたちは、みんな「ちょろかわいい」という言葉が似あう愛嬌のあるキャラばかりです。
『小林さんちのメイドラゴン』シリーズの登場人物・声優
小林さん(こばやしさん)(CV:田村睦心)
出典:TVアニメ「小林さんちのメイドラゴンS」公式サイト
本作の人間側の主人公。自ら名乗るときや周囲からも常に苗字で呼ばれているので、本名は不明。
26歳の独身女性でシステムエンジニアとして働いている。
仕事に忙殺された毎日を送っていたが、ある日酔っぱらって電車を乗り過ごし、山中にて怪我をしているドラゴンのトールを助け、「うちくる?」の一言をきっかけにメイドのトールと共同生活することになる。
基本的にはズボラな性格だが、いろいろなドラゴンに対してなんだかんだで面倒を見る優しい心の持ち主で、相手の気持ちを的確に察する洞察力の高さも持ち合わせる。
貧乳がコンプレックスで、他のドラゴン娘たちの巨乳に嫉妬を漏らすこともある。
お酒が大好きであり、酔うとテンションが上がり暴走する。メイドを愛するオタクの一面もあり、トールがメイドとなったきっかけも小林さんの「じゃあメイドやって!」の一言によるもの。
異世界のドラゴンと過ごす中で、様々な価値観の違いや葛藤を受け入れ楽しむこともできたり、トールが無理やり連れ去られそうになったときには強力なドラゴンを相手に啖呵を切る度胸もある。
トール(とーる)(CV:桑原由気)
出典:TVアニメ「小林さんちのメイドラゴンS」公式サイト
本作のドラゴン側の主人公(メインヒロイン)。
スラブ神話のドラゴン(♀)で、普段はメイド服を着て、ブロンドのツインテールが特徴。名前の由来は「人間界の作家」。
元の世界では、人間と敵対する混沌勢筆頭の終焉帝ダモクレスの娘であり、戦闘力も非常に高い。
人間社会では小林さんの親戚の「小林トール」と名乗り、まわりの人々との良好な関係を築いている。
弱っていたところを小林さんに救われ、恩を返すために小林さんの家でメイドとして暮らし始める。恩人の小林さんのことが大好きで、種族や性別を超えて、愛情を求めスキンシップをとりたがる。
明るく献身的で一途、物腰柔らかで気配り上手、生真面目で几帳面・綺麗好きといった正にメイド向きともいえる性格の持ち主である。
小林さんを傷つけようとする者には敵意を剥き出しにする。
妹のような幼いカンナには寛容で、彼女の世話を焼いてあげたり、変わり者のルコアやファフニールとも仲が良い。
かつて、父から「混沌勢としての偏見を持たぬように」と自由な行動を許可され、旅をしていた際にカンナ、ルコア、ファフニールと出会い、エルマとは一時行動を共にしていた。
戦争を終結させ「自由」を勝ち取るため、争いの元凶である神々に単身戦いを挑んだものの、返り討ちにあってしまう過去をもつ。
カンナ(かんな)(CV:長縄まりあ)
出典:TVアニメ「小林さんちのメイドラゴンS」公式サイト
ウシシル島出身の幼竜(♀)で愛称はカンナ(本名はカンナカムイ)。
「雷神」を意味する名の通り、雷を操ることができ、人間界では尻尾をプラグ状に変形させ、コンセントからエネルギー補給している。
人間社会では民族衣装のような服を着る小学生ぐらいの幼女。小林さんに「一緒にいよう、そんだけ」と言われただけで懐いた。
口数は少ないが、感情表現は豊か。感動したときは「おー」というのが口癖。
好奇心旺盛ないたずら好きで、甘えん坊。しかし、小林さんが困っているときは我慢できるよくできた子。
元の世界で、ドラゴンが数百年かけて力を封じ込めた強力な「龍玉」を壊したことで人間界へと追放され、トールを頼ってくるが結果的には小林さんのもとに居候を始める。トールを姉、小林さんを母親のように慕っている。
小学校に小林さんの親戚「小林 カンナ」として通っており、クラスメイトの「才川リコ」とは親友の間柄で、小林さんや才川と過ごす時間を大切に過ごす。
エルマ(えるま)(CV:高田憂希)
出典:TVアニメ「小林さんちのメイドラゴンS」公式サイト
手足が無く鰭がある細長いリヴァイアサンのような体に一本角を持ったドラゴン(♀)で、人間社会では抜群のプロポーションと暗い髪色のセミショートヘアの人間に変身している。
秩序を重んじ「調和勢」に属するドラゴンで、トールの属する「混沌勢」と対立しており、人間界の均衡を乱しかねないトールを連れ戻すために人間世界へやって来る。
「人間界に干渉してはいけない」というドラゴンの掟を守るために食事を一切とっていないときに、小林さんにクリームパンで懐柔されて以来、人間界のスイーツにハマってしまう。食いしん坊な性格を逆手に取られることもしばしば。
人間界での調査続行と生活費を稼ぐために小林さんと同じ会社に就職し、OLとして過ごす。
生真面目で正義感が強いが、融通が利かない部分もある。
かつて、人間たちに「聖海の巫女」とあがめられている時期にトールとは知り合い、その後人間に対する価値観の違いから対立した経緯がある。
しかし、人間世界での運動(戦闘)の末、「昔みたいに私と仲良くしろー!」と本音をぶちまけ、それ以来わだかまりは解消した。
ドラゴンとしての実力はトールと同格であるが、自力では元の世界に戻れないなどの弱点もある。
千里眼の使い手でもあり、会社で社員全員のスケジュールを細かく把握して書類にまとめあげるなどの力も発揮している。
イルル(いるる)(CV:嶺内ともみ)
出典:TVアニメ「小林さんちのメイドラゴンS」公式サイト
異世界のドラゴン(♀)で、赤い髪を後ろで2つ編みにし、黒色のマントをまとっている。
小柄な体型ながらかなりの巨乳を誇る少女で、ワイドサイズのTシャツとニーソックスに下着としてショーツだけを着るという服装。
「混沌勢」の最過激派に属するドラゴンであり、破壊目的で人間界に現れ、それを阻止しようとしたトールに敗北する。
幼少期から「人間は敵」と刷り込まれるが、最終的には小林さんの優しさに触れて、心を開き、3人目の居候者となった。
体格的にはカンナと変わらないが、年齢はトールと同年代。
共同生活を開始してからしばらくして、トールから働くように咎められ、子供が好きという理由もあり、偶然駄菓子屋でのアルバイトを始めることになる。
幼少期は人間の子どもと遊んでいたが、人間との争いによって両親を亡くし、それ以来人間は敵だとして刷り込まれたため、子供らしく過ごせずに育った。
戦いの中で子どもたちが殺されてしまったことが、今でもイルルにとっての深い傷となっている。
人間界で小林さんや子どもたちとの穏やかな時間を過ごすとともに、考え方を見つめなおし、今後の生き方は「混沌勢」を抜けようと思うようになる。
ルコア(るこあ)(CV:髙橋ミナミ)
出典:TVアニメ「小林さんちのメイドラゴンS」公式サイト
異世界のドラゴン(♀)で愛称のルコアで呼ばれることがほとんど(本名はケツァルコアトル)。たまにトールからはあだ名のエヘカトルと呼ばれることもある。
「傍観勢」に属するドラゴンであり、人間界ではライトグリーンの髪色でウェーブヘア、にこやかな細目とオッドアイ、そしてありえないほどの巨乳の持ち主。
ボーイッシュな服装やセクシーな服装での登場が多く、一人称は「僕」で、温和で心優しく、人当たりも人付き合いも良い。
古くからの友人・トールのことを気にかけており、トールを穏やかな生き方へ導いた小林さんに信頼を寄せている。
異空間を移動中に偶然、翔太の行っていた悪魔召喚の儀式に気づき、自ら召喚された経緯があるため、翔太には使い魔だと誤認されている。
ドラゴンの世界に関する知識は豊富で、トールに度々アドバイスを求められている。
一方、人間界の性的な常識は著しく欠けており、無自覚に大胆でハレンチなスキンシップをすることもしばしばで、翔太を悩ませている。
過去の過ちにより、1つの場所に留まることを恐れていた自分に使い魔という形であれ居場所をくれた翔太のことを気に行っており、好意を寄せている。
ファフニール(ふぁふにーる)(CV:小野大輔)
出典:TVアニメ「小林さんちのメイドラゴンS」公式サイト
異世界のドラゴン(♂)で、トールから渡された写真を元に黒髪長髪で切れ長の瞳に丸メガネをかけた執事のような姿。
人間に対しては「ドラゴンの中で一番人間を信用しないのが俺」と自称するほどに警戒心が強く、常に一歩引いた立場をとる。
いつも不機嫌そうな顔をしており、無愛想な振る舞いや、物騒な発言が多い。
重度のオタクである滝谷の家に居候した結果、ネトゲ廃人となり、コミケにも参加するなど、人間界でのオタク生活を楽しんでいる。
トールに対して、人間界の影響を受けすぎていると警告するが、トールからは「あなたが一番おかしくなっている」と指摘されている。
人間との交流を「わからなくはない」「だからこそ危険なことには変わりない」というスタンスだが、トールや小林さんたちを囲うメンバーになっていることに満更でもないと感じている。
滝谷 真(たきや まこと)(CV:中村悠一)
出典:TVアニメ「小林さんちのメイドラゴンS」公式サイト
小林さんの同僚で、人間界への移住を決めたファフニールを共同生活している。
温和で人当たりも良く、仕事の腕もたち、小林さんの飲み仲間。一方、隠れオタクの一面も持ち合わせ、メイドオタクの小林さんと激論を交わしたり、コミケ常連サークルの一員として活動もしている。
ドラゴンという異世界の住人たちと共に過ごすという状況をすぐに受け入れるほどの柔軟性がある。
凶悪なドラゴンであるファフニールに対しても物怖じせず、あくまでひとりの友人として接する。
ファフニールの人間嫌いの意識を少しずつ変え、認められる存在となっている。
才川リコ(さいかわ りこ)(CV:加藤英美里)
出典:TVアニメ「小林さんちのメイドラゴンS」公式サイト ※真ん中が才川リコ
朧塚小学校に通う小学3年生の女子生徒で、小学校に通い始めたカンナのクラスメイトであり、親友となる。
クラスの女王を気取るような言動をしており、転校初日のカンナにも突っかかるが、カンナの嘘泣きによってすぐに陥落する。
それ以来、カンナとは親友になるのだが、カンナからのスキンシップや好意の言葉に身悶えるようになり、すこし危ないような好意を寄せている。
小林さんのことは、カンナに保護者として紹介されたことから「カンナの母親」と誤解しており、ドラゴンの存在や正体を一切知らないで共に過ごしている。
ジョージー/才川 苗(じょーじー/さいかわ さなえ)(CV:後藤邑子)
出典:TVアニメ「小林さんちのメイドラゴン」公式サイト ※左がジョージー
「才川家のメイド」を自称する才川リコの実姉で中学3年生。
本名は「才川苗」なのだが、メイドとして振る舞う際は「ジョージー」と名乗っている。
そのため同級生から「なえ」とあだ名で呼ばれても反応できないことも多い。
妹とは対照的で、物腰柔らかで落ち着きのある性格。かなりのメイドマニアであり、メイド服を自作し、ティーセットや紅茶を常備して来客をもてなすほどである。メイドオタクの小林さんとも「同志」と呼び合うまでに意気投合している。
トールがフレンチメイドとピナフォア(エプロンドレス)が混同されたメイド服を着るのに対し、ジョージーはイギリスのヴィクトリアンスタイルのメイド服を身にまとう。
真ヶ土 翔太(まがと しょうた)(CV:石原夏織)
出典:TVアニメ「小林さんちのメイドラゴンS」公式サイト
朧塚小学校に通う小学5年生の男子生徒。
魔法使いの血を引く少年であり、一人前と認めてもらいたいがために偶然召喚したルコアを使い魔として居候させている。
温厚で真面目、堅実で努力家な性格だが、早く一人前になりたいと焦っている。
ルコアのセクシーな服装やハレンチな行動・スキンシップに日々悩まされているが、ルコアのことが嫌いなわけでなく、認めてほしいと思っている。
会田 タケト(あいだ たけと)(CV:下野紘)
出典:TVアニメ「小林さんちのメイドラゴンS」公式サイト
16歳の男子高校生。
祖母・ツバキが営む駄菓子屋でアルバイトを始めたイルルのフォローをするようになり、共に過ごす。
ぶっきらぼうだが、情に厚い性格。
イルルがアルバイトになりたての頃は、イルルの破天荒さに不審感を抱くが、誠実な仕事振りや子どもたちのことを本当に好きで、丁寧な接客対応をしている姿を見て、彼女のことを認めるようになる。
イルルのセクシーないたずらに鼻血をだしそうになることもよくある。
『小林さんちのメイドラゴン』のあらすじ、考察や無料配信サービスについて詳しくはこちら▼
『小林さんちのメイドラゴン』シリーズの制作スタッフ
- 原作 – クール教信者
- 監督 – 武本康弘
- シリーズ監督 – 武本康弘
- シリーズ構成 – 山田由香
- キャラクターデザイン – 門脇未来
- 総作画監督 – 丸木宣明
- 美術監督 – 渡邊美希子
- 色彩設計 – 米田侑加
- 小物設定 – 秋竹斉一
- 撮影監督 – 浦彰宏
- 3D監督 – 冨坂紀宏
- 編集 – 重村建吾
- 音響監督 – 鶴岡陽太
- 音楽 – 伊藤真澄
- 音楽プロデューサー – 斎藤滋
- 音楽制作 – ランティス
- 企画プロデューサー – 八田英明
- プロデューサー – 中村伸一、斎藤滋、阪井利早、植月幹夫
- アニメーション制作 – 京都アニメーション
- 製作 – ドラゴン生活向上委員会
『小林さんちのメイドラゴン』のあらすじはこちら:https://osulabo.com/maidragon/
アイキャッチ画像参照元:ポンポコにゅーす
この記事へのコメントはありません。