トム・クルーズが主演の、スティーヴン・スピルバーグ監督作品です。
制作会社はドリームワークスです。
ストーリーはもちろん、SF映像やアクションが見応えある作品でおすすめです。
また、後日譚となるテレビドラマも放送されました。
Overview –概要–
原 題 ：Minority Report
製作年 ：2002年
製作国 ：アメリカ
ジャンル：SF、アクション
上映時間：2時間25分
監 督 ：スティーヴン・スピルバーグ
原 作 ：フィリップ・キンドレド・ディックの短編小説『マイノリティ・リポート』
メインキャスト：
ジョン – トム・クルーズ
ダニー – コリン・ファレル
アガサ – サマンサ・モートン
ラマー・バージェス局長 – マックス・フォン・シドー
アイリス・ハイネマン博士 – ロイス・スミス
エディ・ソロモン医師 – ピーター・ストーメア
ギデオン – ティム・ブレイク・ネルソン
ジャッド – スティーヴ・ハリス
ララ・クラーク – キャスリン・モリス
ウォリー – ダニエル・ロンドン
フレッチャー – ニール・マクドノー
ノット – パトリック・キルパトリック
あらすじ
2054年ワシントンD.C.では、3人の予知能力者による「凶悪犯罪予防システム」を完成させ、殺人発生率は0%になっていた。「犯罪予防局」の刑事ジョンは、6年前に息子を誘拐殺害されてから犯罪予防にのめり込んでいた。しかしある日、ジョンが殺人を犯すという予知がもたらされる。身に覚えのない彼は、突然ふりかかった容疑を晴らすべく奮闘するのだが…。
Opinion –個人的な感想–
近未来の映像がかっこいい
3人の予知能力者はまるでAIのようで、システム自体もかっこいいですが、主人公ジョンの操作する宙に浮くモニターや近未来の「GAP」の店舗など、ワクワクするSF映像がたくさんあります。
また、物語の「闇」を上手く表すような裏社会映像の暗い雰囲気も、良い味を出していました。
SF映像だけでなく「さすがトム・クルーズ主演！」と言ったところで、アクションも見応えがありますし、どんどん伏線も回収されていくのが楽しめるような、SFミステリーなストーリーも素晴らしいです。
画像引用元：AlloCiné
タイトルの意味と結末 ※ネタバレ
視聴した方はわかると思いますが、タイトルの意味は、殺人予知システムは実は不完全で、時に3人の予知が食い違うことがあり、その予知を「マイノリティ・リポート（少数意見）」と呼ぶのです。
システムの完全性を疑われないために「マイノリティ・リポート」は存在を秘匿され、破棄されていたのでした。
（「マイノリティ・リポート」は、3人の予知能力者の脳にのみ保存されている。）
「マイノリティ・リポート」は、システムの不完全さを表しており、物語ではこのシステムをアメリカ全国に導入するか否かという結末で、廃止されるという結果に終わりました。
全てはこのシステムを完全に確立させるため、黒幕ラマー・バージェス局長は、殺人を犯しそれを闇に葬り去り、ジョンを殺人犯に仕立て上げようとしたんですね。
最後はジョンにより、ラマー局長の陰謀が露呈されます。
そして「ラマーがジョンを殺す」と予知されてしまい、予知通り殺さなければシステムの不完全さを自ら証明することになり、窮地に陥ったラマー局長は自殺するのです。
画像引用元：Amazon Prime Video
ハッピーエンドかどうか
最後、システムの一部として扱われていた予知能力者3人は、人間らしい生活を取り戻すことができ、捕まっていた殺人未遂犯も特赦で釈放されました。
ジョンも別居していた妻ララと復縁して新たな命を授かり、ハッピーエンドを迎えました。
しかし実際、殺人発生率0％という結果を生み出していたのも事実なので、システムが無くなれば殺人事件はまた増えていくかもしれません。
そう考えると、完全なハッピーエンドとも言い難いですね。
また、日本のアニメ「PSYCHO-PASS サイコパス」も似たようなテーマだなと思いました。
こちらの作品もシリーズ化・メディアミックス化していますが、とても面白いです。
画像引用元：Cine PREMIERE
息子の消息について
誘拐・殺害されたとされるジョンの息子については、迷宮入りのまま終わってしまいます。
ここだけはちょっとスッキリしない部分です。
誘拐犯と思われる男も登場しますが、これは黒幕ラマー局長に仕組まれた罠でした。
ラマー局長は、ジョンがシステムの不完全さに気付くことを知り、彼を始末したかったのです。
ジョンを殺人犯に仕立て上げるために、男に息子の誘拐犯を装わせたのでした。
色々な解釈があり、個人的には「生きている」と願いたいですが、物語の設定上、やはり既に亡き人物な可能性が高いと思われます。
主人公の行動原理は「犯罪への憎悪・その撲滅」であり、もし息子が生きている可能性があるならば、彼の行動原理は「息子を探し出すこと」になります。
しかし、息子を悼むことはあっても、探すような素振りは見せていないのです。
予知能力者のアガサが、もし息子が生きていたら「23歳で大学に入学し、クレアという娘にプロポーズする」と言いますが、彼女が視たビジョンは、最後妻ララのお腹の中にいる新しい命（次男？）かもしれません。
画像引用元：Amazon Prime Video
その後を描いたドラマ
2015年9月（日本では11月）から、後日譚となる同名のテレビドラマが放送されました。
（概要欄のYouTube映像の後半をご参考ください。）
映画の11年後である2065年のワシントンD.C.を舞台とし、予知能力者のダッシュを主人公としています。
キャストはもちろん違いますが世界観は同じなので、SF映像やアクション、ドキドキハラハラする展開が面白そうですね。
2065年のワシントンD.C.を舞台に、かつて殺人事件を未然に防ぐ“犯罪予防局”の要であった“プリコグ”と呼ばれる予知能力者のひとり、ダッシュが事件を未然に防ぐため、再び立ち上がる。
出典：Amazon Prime Video
画像引用元：Amazon Prime Video
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アイキャッチ画像引用元：Amazon Prime Video
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