映画を見ていて、ヒューマンドラマなどの作品で耳にする感傷的な音楽。
そんな美しいサウンドを手がけ、世界で絶大な人気を誇るイタリアの作曲家
ルドヴィコ・エイナウディ
今回はルドヴィコ・エイナウディのおすすめ映画曲を5曲紹介します。
映画を見る際の参考にもしていただけたらと思います。
ルドヴィコ・エイナウディについて
まずはルドヴィコ・エイナウディの人物像や経歴、音楽の特徴について紹介します。
出生名:Ludovico Einaudi
生 誕:1955年11月23日
出身地:イタリアのピエモンテ州トリノ
祖父ルイージ・エイナウディはイタリア共和国第2代大統領を務めた経済学者、父ジュリオ・エイナウディは老舗出版社「ジュリオ・エイナウディ・エディトーレ」(現在はベルルスコーニ一族が率いる大手出版社モンダドーリ傘下)の創立者。
ミラノのジュゼッペ・ヴェルディ音楽院でアツィオ・コルギに作曲を師事。1982年に卒業後、同音楽院大学院生として20世紀現代音楽を代表する作曲家のひとりルチアーノ・ベリオに師事した。このまま行けばクラシックの作曲家として大成するところだが、エイナウディはそうした道を進まなかった。
1960年代に多感な少年時代を過ごした彼は、当然のことながらビートルズの洗礼を受け、かなり早い時期からギターを弾き始めていたのである。彼が最初に買ったアルバムがビートルズの『リボルバー』だったというのは、非常に象徴的だ。というのも、『リボルバー』には弦楽八重奏をバックに用いた《エリナー・リグビー》があり、シタールやタブラといったインドの民俗楽器を使った《ラブ・ユー・トゥ》があり、要するに「ロック」の一言では収まりきらないアルバムに仕上がっている。そうした特徴は、後年のエイナウディにもそのまま受け継がれていく。現在、ルドヴィコ・エイナウディはイタリア政府音楽大使を務めている。
クラシックをベースにあらゆるジャンルを取り入れ映像的で美しいミニマルミュージックを作り上げるエイナウディは、今もっともお洒落なインストゥルメンタルとして若者を中心にヨーロッパでは大反響。数々のCM音楽やサウンドトラックを手掛け、今までに手掛けたアルバム(トータル10枚)はヨーロッパを中心に売れ続け計100万枚を越えるセールスを記録している。
ルドヴィコ・エイナウディのおすすめ映画名曲5選
「Nuvole Bianche」from『最強のふたり』
ルドヴィコ・エイナウディを知るきっかけとなった映画。
こちらの曲は、映画が終わりエンドロールで流れる曲です。
映画自体は、とても素晴らしいお話ですが、そこまで感傷的なものではなく、どちらかというとコメディも含むヒューマンドラマになっていまます。
ハッピーエンドを迎えた後、この落ち着いたサウンドを聴くとさらに、人種や年齢などの立場を超えた人との深い繋がりを、しみじみと感じます。
「Experience」from『Mommy / マミー』
グザヴィエ・ドラン監督作品で、ADHDを持つ息子とその母親の物語です。
愛ある親子ですが、息子の発達障害により経済的に困窮したりと様々な葛藤を描いています。
最初は静かに始まるピアノの旋律から、徐々に弦楽器などの音色が重なり、とてもドラマティックなサウンドに変化していきます。
なお、曲の邦題は「経験を重ねて」です。
「Golden Butterflies」from『ノマドランド』
画像引用元:ノマドランド|映画|サーチライト・ピクチャーズ
YouTube / Ludovico Einaudi – Golden Butterflies (from Nomadland)
アカデミー賞〈作品賞〉〈監督賞〉〈主演女優賞〉受賞。
ゴールデン・グローブ賞〈作品賞(ドラマ部門)〉〈監督賞(映画部門)〉受賞。
話題作にいくつか流れる、ルドヴィコ・エイナウディの曲のうちのひとつです。
優しい曲調で、こころ穏やかになる曲です。
アメリカの大自然の中に、自由気ままに身を委ねる「ノマド」たちになった気分を味わえます。
なお、曲の邦題は「黄金蝶」です。
「Due Tramonti」from『容疑者、ホアキン・フェニックス』
画像引用元:I’m Still Here (2010) | cmloegcmluin
YouTube / Einaudi: Due Tramonti (Remastered 2020)
映画自体はアメリカのフェイク・ドキュメンタリー映画で、監督はケイシー・アフレック。
主演のホアキン・フェニックスが突然俳優を辞めラッパーに転向した2008年10月から、フェイクであった事を公表するまでの約2年間の行動を描いた、異色の作品です。
しかしラストでホアキンが森の中の浅川を歩いてゆくシーンで流れるこの曲はとても穏やかで、破天荒な内容の映画を美しい終わり方に仕上げています。
曲の邦題は「ふたつの夕暮れ」で、他でも流れているのを聞いたことのある曲でした。
「The Water Diviner」from 『ディバイナー 戦禍に光を求めて』
映画はラッセル・クロウの初監督作品で、実話を基にした、第一次世界大戦中のガリポリの戦い、希土戦争の様子を描いています。
アクションシーンも迫力満点ですが、トルコのムスクや広大な大地などの映像美も見どころです。
オーケストラの演奏と合わせて壮大で切なく、美しい曲です。
おすすめ番外編:邦画の音楽も担当
「Main Theme」from『三度目の殺人』
洋画だけでなく、邦画の音楽も担当していました。
サスペンス映画らしい、物悲しさとちょっと不穏な感じもある曲となっています。
まとめ
全体的にピアノと弦楽器の旋律が特徴的なルドヴィコ・エイナウディ。
明るい曲ではなく、感傷的な曲が多いですが、映画の奥深さや美しさをより一層引き立てていると思います。
感動系のヒューマンドラマや、サスペンスなど少し暗めの作品を見たいときは、ルドヴィコ・エイナウディの音楽を起用している映画作品を視聴するのもおすすめです。
また映画だけでなく、サウンドトラックや彼の音楽を聴きたい人は、ルドヴィコ・エイナウディが30年のキャリアの中で手がけてきた映画・テレビ作品に使用された美しい音楽をコンパイルしたシネマ・ベストがありますので、ぜひチェックしてみてください。
これまで紹介した6曲も全て入っています。
おすすめ関連記事
▼映画音楽の巨匠ハンス・ジマーのおすすめ映画曲10選はこちら
映画好きにオススメな動画配信サービスTOP3
\ 第1位 /
作品数No.1!U-NEXT
・31日間の無料トライアルあり
・毎月1,200円分相当のポイントがもらえる
・21万本以上の作品が見放題
・映画・ドラマ・アニメの最新作も視聴可能
・マンガ、ラノベなどの原作も読める
・最大4アカウントまで登録可能
・Blu-ray Disc並みの高画質で視聴可能
お試し中でも600ポイント付与!期間中に解約すれば完全無料!
\ 第2位 /
最強コスパ!Amazonプライムビデオ
・料金が安い(月額500円以下)
・オリジナル作品が面白い
・ユーザーレビュー(評価)を参考にできる
・ダウンロード視聴ができる
・視聴対応デバイスが多い
・3台同時視聴ができる
・Amazonプライム会員の特典が他にも豊富
・無料トライアル期間がある
(30日間 ※学生は6ヶ月)
期間中に解約すれば完全無料!
▼Amazonプライムビデオとは?メリット・デメリットなど完全解説!
\ 第3位 /
映画特化型!WATCHA
・世界中で集められた6億件を超える作品評価データを基に、作品をレコメンドしてくれる
・専門映画レビューアプリ「WATCHA PEDIA」と連携し、オススメ機能が更に充実
・最大4アカウント作成でき、同時視聴も可能
・ダウンロード視聴ができる
・無料トライアル期間がある
期間中に解約すれば完全無料!
アイキャッチ画像引用元:https://ludovicoeinaudi.com/
この記事へのコメントはありません。