新約聖書に登場する聖女マグダラのマリアが
長編映画の主人公として描かれた初の作品
大好きな女優ルーニー・マーラと
ホアキン・フェニックスが主演の映画
歳差は少しありますが、お似合いです
Aiに恋をする話の映画
「her / 世界でひとつの彼女」の夫婦役で初共演し
この「マグダラのマリア」で再共演を果たしたことがきっかけで
2016年から交際を始め、2019年5月に婚約をしたふたり
Overview –概要–
原 題 :Mary Magdalene
製作年 :2018年
製作国 :イギリス、アメリカ
ジャンル:伝記、歴史
上映時間:2時間10分
監 督 :ガース・デイヴィス
(音楽を担当したヨハン・ヨハンソンの遺作)
メインキャスト:
マグダラのマリア – ルーニー・マーラ
イエス・キリスト – ホアキン・フェニックス
ペトロ – キウェテル・イジョフォー
ユダ – タハール・ラヒム
男性原理に支配された社会で、家族に結婚を強要され、苦しい想いをして生きるマリア。イエス・キリストに出会い、家族から離れ、使徒らと共にイエスに仕え、教えを伝えるため旅をする。死者を蘇らせたイエス・キリストは、やがて救世主として民衆から崇められるも・・・。
以下はネタバレも含み、視聴した方向けに書いていますので、作品を視聴してからの閲覧をおすすめします
Opinion -個人的な感想-
ルーニー・マーラの美しさ
彼女を堪能する映画、この一言に尽きます
本当に聖母のよう
この人以外に適役はいないのでは?と思います
見てるだけで神妙な気持ちになり、どこか癒されます
最初のお産に立ち会うときも、カナの女性たちに洗礼を施すときも
サマリアの難民の死を見届けるときも、幸福感を与えてくれる表情
画像引用元:YouTube / Mary Magdalene Trailer #1 (2019) | Movieclips Trailers
ホアキンの神がかったオーラ
顔が濃いので余計に・・・
キリストは細身なイメージでしたが
ホアキンのちょっと恰幅の良さが逆に貫禄あって良いです
逆に細いと貧相に見えてしまうかも
「ジョーカー」の時は細い身体で貧困層を見事に体現していました
画像引用元:YouTube / Mary Magdalene Trailer #1 (2019) | Movieclips Trailers
マグダラのマリアとは
西洋絵画や宗教絵画をたくさん見てきましたが
いまだキリスト教に疎く・・・
「マグダラ」とは地名
当時はファミリーネームの概念がなく、地名+名前で呼ばれていたそう
「ナザレ」のイエスなど(キリストは「救世主」の意)
彼女については「娼婦」や「イエスと恋愛関係にある」
という話を聞いたことがありますが
この映画を通してマグダラのマリアは
イエスの死と復活を見届けた証人
復活したイエスに最初に立ち会い、復活の訪れを使徒たちに告げるため遣わされた
「復活を知らせる」のが彼女の使命だったのかなと感じました
最後までペトロに批判されるのは残念でしたが
事実はわかりませんが、この作品ではイエスとの恋愛的なシーンはなく
ただふたりきりのシーンはどれも穏やかで平和を感じられるものでした
画像引用元:YouTube / Mary Magdalene Trailer #1 (2019) | Movieclips Trailers
イエス・キリストについて
正直、イエス・キリストの物語を知らないと
何がどうなっているのか、わかりにくい作品かもしれません
台詞も少ないですし説明もほぼないので、世界観だけ楽しむ感じになってしまいます
そこで、イエス・キリストについてわかりやすくまとめている記事を紹介します
たった3分で読める!実在したイエスキリストの生涯を解説【画像付】 | ういみっく村
熟知していたら、この映画からもっと色んな気づきや解釈を得られそうです
レオナルド・ダ・ヴィンチの絵画「最期の晩餐」のシーンも
あの有名な絵画のやつ!と、ちょっとした感動を得られます
映画「ダ・ヴィンチ・コード」での解釈のように
イエスの左側(鑑賞者から見て)に、マリア、そしてユダが座っている
裏切者を予言するシーンはなく、ユダの裏切りは明確に映されてませんが
彼の心がイエスから離れていく様は、上手く表現されていました
ユダは亡くなった家族に「神の国」で会えると信じていたからこそ、ですね
画像引用元:YouTube / Mary Magdalene Trailer #1 (2019) | Movieclips Trailers
画像引用元:http://www.artmuseum.jpn.org/index.html
神の国とは
「天国」のことで、現実の世界に現れるのではなく、死後の世界
人生を悔い改め、神の存在を信じる者は、死後天国に行けるという話です
マリアの言うように、実在する国ではなく概念的な話だと解釈しました
それにしても磔の刑は、なんとも酷いですね
血だらけで重たい十字架を運び
最後腕と足に太い釘を打たれて吊るされる・・・
体重の重みを釘3本で支えるとは、想像を絶する激痛でしょう
ユダが首を吊っているシーンの映し方もすごく虚しく恐ろしいです
風景映像がだんだんと至近距離になり、中心にいるユダに気づきます
癒しの映画なのか残酷な映画なのか・・・
ある意味強烈な世界観でした
画像引用元:YouTube / Mary Magdalene Trailer #1 (2019) | Movieclips Trailers
究極のミニマリスト生活
家にいてもほぼ物がない暮らしなのですが
布教の旅をする彼らの持ち物は麻布のみ
寝るときに下に敷いて、上に掛ける用
食べ物はどうしているのか(もちろん食事しているシーンもありましたが)
衛生面はどうなんだろうか、と思いましたが、現実的に考えてはいけませんね
清潔感のある、シンプルな暮らし
それだけで神々しいです
ルーニーとホアキン
ふたりのお似合いぶりも紹介します
基本白黒(ほぼ黒)のファッションが多いルーニー
ふたりのラフコーデがすごくお似合いです
ホアキン・フェニックスとルーニー・マーラの愛の軌跡 – ELLE
ふたりの今後の活躍が楽しみです
〜fin〜
アイキャッチ画像引用元:https://www.facebook.com/MaryMagdaleneUK/
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