歴史映画でよく描かれている「イギリス王朝」や「イギリス王室」を題材とした作品。
今回は王朝別(時代別)におすすめの映画(洋画)を10作品紹介します。
歴史映画を観る際の参考にしていただけたらと思います。
イギリス王朝・王室 おすすめ洋画10選
「征服王ウィリアム ソード・コンクエスト」(ウィリアム1世)
ー ノルマン朝(1066~1154)
画像引用元:Amazon
英国王朝を開いたウィリアム1世がどのように成長したかを、ドキュメンタリー映画のような雰囲気で描いた作品です。
ノルマン・コンクエスト*を描いた話ではなく、それまでの彼の人生(幼少期から成人するまで、イギリスに渡るまで)を描いています。
全体的にダークな雰囲気ですが、戦いのシーンはリアルで迫力があります。
初代英国王ウィリアム1世を描いた作品はなかなかないため、貴重な作品ではないかと思います。
ちなみに、原題の日本語訳は「ギョーム(ウィリアム)、若き征服者」です。
(「ウィリアム」はフランス語で「ギョーム」)
*1066年ウィリアム1世による、イングランド王国の一連の戦いとその征服を指す。
あらすじ
ノルマンディー公国の君主ロベール1世と職人の娘との間に生まれた私生児のウィリアムは、父から後継者として指名されるが、ロベール1世の死後、臣下たちは幼いウィリアムを捕らえ、公国を乗っ取ろうと画策するのだった。
<原 題> Guillaume, la jeunesse du conquérant(英題:William the Conqueror)
<製作国> フランス
<製作年> 2015年
<上映時間> 1時間31分
<ジャンル> 歴史、アクション
<監 督> ファビアン・ドゥルジョン
<主なキャスト> ダン・ブロンシャンソン、 ジャン・ダミアン・デトゥイヨン、ジョフロイ・リドヴァン、ゴチエ・バトゥー、トマ・ドゥバン、ティエーゼ・デエ、エリック・ルリア
「ブレイブハート」(エドワード1世)
ー プランタジネット朝(1154~1399)
画像引用元:Amazon
イングランド王エドワード1世の過酷なスコットランド支配に対して、スコットランド民衆の国民感情を高めて抵抗運動を行った、スコットランドの愛国者・騎士・軍事指導者のウィリアム・ウォレスを描いた作品です。
イングランド王は敵役であり、最終的にウィリアムは捕まり処刑されてしまいますが、彼の生き様はスコットランド民衆の心を掴み、ついにはエドワード1世のスコットランド支配を崩壊させるのです。
少し古い作品で、史実と異なる脚色もありますが、アカデミー賞5部門を受賞しただけあり超大作!
無法地帯感のある迫力ある戦闘シーンと、反対にスコットランドの景観の美しさ、どちらも見ものです。
漢の熱き闘いと生き様は必見です。
あらすじ
13世紀末のスコットランド。イングランドの侵略によって家族を皆殺しにされ、故郷を離れて成長した男が、怨念と復讐に燃え反乱軍を組織する。愛国心に溢れ、現状打破を求めるスコットランドの民衆は、彼のカリスマ性と指導力に惹かれ、続々と集まり、士気を高めていく。
<原 題> Braveheart
<製作国> アメリカ
<製作年> 1995年
<上映時間> 2時間58分
<ジャンル> 歴史、アクション、ヒューマンドラマ
<監 督> メル・ギブソン
<主なキャスト> メル・ギブソン、ソフィー・マルソー、パトリック・マクグーハン、キャサリン・マコーマック、ブレンダン・グリーソン、ジェームズ・コスモ
<主な受賞歴> 第68回アカデミー賞:作品賞・監督賞・音響効果賞・メイクアップ賞・撮影賞
「キング」(ヘンリー5世)
ー ランカスター朝・ヨーク朝(1399~1461/1461~1485)
画像引用元:Netflix
Netflixオリジナル作品で、見どころは何と言っても、ヘンリー5世(ハル王子)を演じたティモシー・シャラメです。
最初は放蕩王子でしたが、王として徐々に成長してゆく様が描かれています。
戦争・バトルシーンもあり、細身のティモシー・シャラメでは正直弱そうでちょっと現実味がありませんが、演技力で王としての威厳と凄みを感じさせてくれます。
ちなみに、後に妻となるフランス王シャルル6世の娘キャサリンを演じているのは、ジョニー・デップの娘リリー=ローズ・デップです。
フランスの王太子ドーファンは、ロバート・パティンソンが演じていますが、バカ王子っぷりが新鮮でした。
自由奔放な放蕩(ほうとう)王子ハルは、王位継承後、宮廷内外で繰り広げられる争いや対立を乗り越えながら、気骨ある英国王としてたくましく成長していく。
出典:Netflix
<原 題> The King
<製作国> アメリカ、オーストラリア
<製作年> 2019年
<上映時間> 2時間20分
<ジャンル> 歴史、伝記、アクション
<年齢制限> R15+
<原 作> シェイクスピアの戯曲「ヘンリー四世 第1部、第2部」「ヘンリー五世」
<監 督> デヴィッド・ミショッド
<主なキャスト> ティモシー・シャラメ、ジョエル・エジャートン、ロバート・パティンソン、ベン・メンデルソーン、ショーン・ハリス、リリー=ローズ・デップ
ここで、この時代を描いたドラマも紹介します。
ホワイト・クイーン 白薔薇の女王
画像引用元:BBC One – The White Queen
英国の歴史小説家フィリッパ・グレゴリーの小説を原作に、薔薇戦争*に巻き込まれた女性たちの物語を描いています。
小説を読んだ身としてはものすごく興味のあるドラマです(小説もめちゃめちゃ面白かったです!)。
批評家から高い評価を受け、ゴールデン・グローブ賞3部門を受賞しています。
赤薔薇を紋章とするランカスター派から、白薔薇を紋章とするヨーク派エドワード4世に嫁いだエリザベス・ウッドヴィルを中心に、リチャード3世の妃となるアン・ネヴィル、そして薔薇戦争を集結に導いたヘンリー7世の母であるマーガレット・ボーフォート、3人の女性それぞれの野望と闘いを描いています。
*貴族のランカスター家とヨーク家が王位を争い30年続いた戦い
公式サイト:ホワイト・クイーン 白薔薇の女王
「ブーリン家の姉妹」(ヘンリー8世)
ー テューダー朝(1485~1603)
画像引用元:Amazon
6度の結婚に加えて、ローマ・カトリック教会からイングランド国教会を分離させたヘンリー8世。
その2番目の妻となり、宗教をも変えさせたアン・ブーリンと妹メアリー・ブーリンの姉妹を描いた作品です。
ドロドロの人間関係と、姉妹を演じるナタリー・ポートマン、スカーレット・ヨハンソンのそれぞれの美貌と魅力も見どころです。
ここで、ヘンリー8世が主人公のドラマも紹介します。
THE TUDORS〜背徳の王冠〜
画像引用元:Amazon
国王ヘンリー8世の波乱に満ちた後半生を描いたドラマです。
晩年は肥満し、好色・利己的・無慈悲かつ不安定な王であったとされており、6人も妃を変えかつ処刑もする恐ろしい暴君のイメージです。
ヘンリー8世役は悪役もこなすジョナサン・リース=マイヤーズ。
彼の怖さもあるミステリアスな魅力はピッタリだと思います。
「エリザベス」(エリザベス1世)
ー テューダー朝(1485~1603)
画像引用元:Amazon
テューダー朝第5代にして最後の君主であるエリザベス1世の半生を描いた作品です。
なお、エリザベス1世はまさに上記で紹介している、ヘンリー8世とアン・ブーリンの一人娘です。
とにかくケイト・ブランシェットがハマり役!
歳を重ねても美しさと魅力は溢れるばかりですが、当時29歳くらいであろう若々しい彼女はものすごい魅力で、エリザベス1世の絵画にそっくりなシーンもあり、驚かされます。
今更ながら「007」で有名なダニエル・クレイグも出演していたことに驚きました。
恋する若き乙女から、宗教争い・他国からの脅威と政略結婚・暗殺計画など、多くの試練に揉まれ女王へと強く成長してゆくエリザベス1世をご覧あれ。
あらすじ
カトリックとプロテスタントの争いが激化する16世紀のイングランド。腹違いの姉・メアリー女王によりロンドン塔に幽閉されていたエリザベスは、メアリー女王の崩御後、25歳の若さでイングランド女王に即位する。関係の緊迫した隣国との政略結婚計画により、恋人ロバート・ダドリーとの関係もままならず。暗殺や謀略など多くの苦悩がエリザベスを襲う中、カトリックの最高権力・ローマ法王による謀反計画を知ったエリザベスは、対抗権力の粛清を行う。
<原 題> Elizabeth
<製作国> イギリス、アメリカ
<製作年> 1998年
<上映時間> 2時間4分
<ジャンル> 歴史、ヒューマンドラマ
<年齢制限> PG12
<監 督> シェカール・カプール
<主なキャスト> ケイト・ブランシェット、ジョセフ・ファインズ、 ジェフリー・ラッシュ、クリストファー・エクルストン、リチャード・アッテンボロー 、ヴァンサン・カッセル、ダニエル・クレイグ
<主な受賞歴> 第71回アカデミー賞:メイクアップ賞
「エリザベス:ゴールデン・エイジ」(エリザベス1世)
ー テューダー朝(1485~1603)
画像引用元:Amazon
「エリザベス朝」とも呼ばれるイギリスの黄金期を統治した、エリザベス女王を描いた続編で、前作と同じキャストとスタッフで製作されています。
前作は若々しいエリザベスも堪能できますが、本作はイングランドに全てを捧げるとして国と結婚=ヴァージン・クイーン(処女王)となった貫禄たっぷりのエリザベスを堪能できます。
自ら戦いに身を投じて無敵艦隊と呼ばれたスペインの艦隊を撃退した様は圧巻のかっこよさです。
また、暗殺者としてエディ・レッドメインが出演しているのもちょっと驚きでした。
あらすじ
1585年イングランド。プロテスタントの女王エリザベス1世は、揺るぎない信念で王の威厳を保っていたが、スペイン国王フェリペ2世やスコットランド女王メアリーなど、カトリックを信奉する者たちと対立していた。そんなある日、エリザベスの前に、新世界から帰還したばかりの航海士ウォルター・ローリーが現われる。
<原 題> Elizabeth: The Golden Age
<製作国> イギリス、ドイツ、フランス、アメリカ
<製作年> 2007年
<上映時間> 1時間54分
<ジャンル> 歴史、ヒューマンドラマ
<監 督> シェカール・カプール
<主なキャスト> ケイト・ブランシェット、ジェフリー・ラッシュ、クライヴ・オーウェン、アビー・コーニッシュ、サマンサ・モートン、リス・エヴァンス、ジョルディ・モリャ、トム・ホランダー、エディ・レッドメイン
<主な受賞歴> 第80回アカデミー賞:衣装デザイン賞
~1603年以後はイングランドとスコットランドの同君連合体制~
「ふたりの女王 メアリーとエリザベス」(メアリー)
ー ステュアート朝*(1371~1714)
*スコットランド起源の王朝
画像引用元:Amazon
上記で、エリザベス1世が主人公の作品を紹介しましたが、今度はメアリー・スチュアートが主役です。
エリザベスとメアリーは完全に敵対しているイメージでしたが、本作はよきライバルのような関係性でした。
どちらも陰謀や野心まみれの男たちに囲まれ、特にメアリーはスコットランド女王であっても、周りの男は敵しかいないような感じでした。
悲劇ですが、同じ状況に立つひとりの女として、互いによき理解者のように描かれている点は素敵でした。
なお、時系列的には「エリザベス」→「ふたりの女王 メアリーとエリザベス」→「エリザベス:ゴールデン・エイジ」です。
エリザベス1世の死後は、メアリーの息子ジェームズがスコットランドとイングランド両方の王となり、母メアリーの悲願を果たします。
メアリー女王を描いたドラマもあるので紹介します。
REIGN/クイーン・メアリー ~愛と欲望の王宮~
画像引用元:Netflix
フランスに嫁いだ若き日のスコットランド女王メアリー・スチュアートを描いています。
主演メアリー・スチュアート役のアデレード・ケインの華のある美しさと、ヨーロッパの美しい景色も見どころ。
適度にグロく、テンポが早くてスタイリッシュな作品となっています。
ちなみにタイトルの「REIGN」は「治世」という意味です。
「女王陛下のお気に入り」(アン)
ーステュアート朝*(1371~1714)
*スコットランド起源の王朝
画像引用元:Amazon
今度は王族だけではなく、側近が主人公になります。
これまでのアクションバトルやヒューマンドラマとうってかわり、ブラックユーモアの溢れるコメディ色の作品で、女王の寵愛をめぐる女の激しいバトルです。
ストーリーはハッピーエンドではありませんが、3人の女性の演技が素晴らしく、とても印象深い作品です。
女の醜さというか裏の顔というか、改めて女性って怖いな、と思わされました。
ちょっと同性愛描写もあるので年齢制限があります。
あらすじ
18世紀初頭、フランスと戦争状態のイングランドでは、病身で気まぐれなアン女王の幼馴染であるレディ・サラが女王の世話をし、絶大な権力を振るっていた。そんな中、新しい召使いアビゲイルが参内し、彼女は再び貴族の地位に返り咲く機会を伺っていた。
<原 題> The Favourite
<製作国> イギリス、アイルランド、アメリカ
<製作年> 2018年
<上映時間> 1時間56分
<ジャンル> 歴史、ヒューマンドラマ、コメディ
<年齢制限> PG12
<監 督> ヨルゴス・ランティモス
<主なキャスト> オリヴィア・コールマン、エマ・ストーン、レイチェル・ワイズ、ニコラス・ホルト、ジョー・アルウィン、マーク・ゲイティス、ジェームズ・スミス、ジェニー・レインズフォールド
<主な受賞歴> 第91回アカデミー賞:主演女優賞(オリヴィア・コールマン)
「ヴィクトリア女王 世紀の愛」(ヴィクトリア)
ーハノーヴァー朝(1714~1917*)
*ヴィクトリア女王とアルバート公の間に生まれたエドワード7世の即位した1901年から、王朝名は「サックス=コーバーグ=ゴータ朝」に代わったとされることもあるが、日本では通常、1917年までをハノーヴァー朝とすることが多い。
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「太陽の沈まぬ国」と呼ばれたイングランドの黄金時代を築いたヴィクトリア女王とアルバート公の、深い夫婦愛を描いた作品です。
純白のウエディングドレスや、クリスマスツリーを囲んでの家族団欒など、今では当たり前の習慣を作ったおふたりでもあります。
「英国王のスピーチ」(ジョージ6世)
ーウィンザー朝(1917~現在)
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吃音(きつおん)*に悩まされていたイギリス王ジョージ6世と、その治療にあたったオーストラリア出身の平民である言語療法士ライオネル・ローグの友情を、史実を基に描いた作品です。
脚色されている部分も多々ありますが、身分を超えた友情は困難も多い分、やはり心に響くものがあります。
まさに第二次世界大戦が始まる際のスピーチなので内容は辛いものですが、成功させたことに安堵してしまいます。
主演のジョージ6世を演じたコリン・ファースは、見た目はあまり似ていませんが、スピーチがとても似ており、また高貴な貫禄はさすがでした。
また、個人的には音楽がとても好きでした。舞台化もされているようです。
*言葉が円滑に話せない障がい
<原 題> The King’s Speech
<製作国> イギリス、オーストラリア、アメリカ
<製作年> 2010年
<上映時間> 1時間58分
<ジャンル> 歴史、ヒューマンドラマ
<監 督> トム・フーパー
<主なキャスト> コリン・ファース、 ジェフリー・ラッシュ、ヘレナ・ボナム=カーター、ガイ・ピアース、ティモシー・スポール、デレク・ジャコビ、ジェニファー・イーリー、マイケル・ガンボン
<主な受賞歴> 第83回アカデミー賞:作品賞・監督賞・主演男優賞・脚本賞、第68回ゴールデングローブ賞:助演男優賞(ジェフリー・ラッシュ)
番外編
これまでの10選では、実在する王や王女に関する映画でした。
「番外編」では、実在した人物ではありませんが、イギリスの地で活躍した有名な英雄を描いた作品を紹介します。
「キング・アーサー」(2004)ー 王朝誕生前
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5世紀後半から6世紀初め(イギリス王朝誕生前)のブリトン人の君主を描いた作品です(本作は西暦400年頃の話)。
様々な説がありますが、「アーサー王物語」や「アーサー王伝説」に登場するアーサー王は作り話で、アーサー王のように活躍した、”アーサー王らしき人物” は実在したと考えられています。
「キング・アーサー」は2017年製作の作品もありますが、個人的には2004年の作品が渋カッコよくて好きです。
アーサー王だけでなく、円卓の騎士のメンバーも一人ひとり魅力的ですし、彼らの絆もグッときます。
ただ、本作の設定は歴史上の仮説に沿ったもので、従来のアーサー王伝説とは少し異なります。
「ロビン・フッド」(2010)ー プランタジネット朝(1154~1399)
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プランタジネット朝(1154~1399)時代のお話です。
アーサー王と同様に、ロビン・フッドも何人かの実在人物の伝承が複合した可能性が高いと言われています。
名作「グラディエーター」の監督と主演が再びタッグを組んだ作品で、弓の名手である伝説のヒーロー「ロビン・フッド」を描いています。
アクションシーンはもちろん見応えがありますが、主演のラッセル・クロウの渋かっこよさが炸裂し、またヒロイン役が「エリザベス1世」を演じたケイト・ブランシェットというのも見どころです。
未亡人役の彼女は気高く美しいだけでなく、なんと一緒に戦場で闘うのが驚きでした。
他にも「ロビン・フッド」(1991)、「フッド:ザ・ビギニング」(2018)と、彼を描いた映画があります。
あらすじ
12世紀末。イングランド王リチャード1世が率いる十字軍遠征隊に参加していた弓の名手ロビン。フランス軍との戦闘でリチャード王が落命して間もなく、彼はリチャード王の王冠を持ち帰る使命を帯びた騎士ロクスリーの暗殺現場に遭遇する。瀕死のロクスリーから託された剣と王冠を携え、彼に成りすましてノッティンガムに帰還するのだが…。
<原 題> Robin Hood
<製作国> イギリス、アメリカ
<製作年> 2010年
<上映時間> 2時間20分
<ジャンル> 伝記、アドベンチャー、アクション
<監 督> リドリー・スコット
<主なキャスト> ラッセル・クロウ、ケイト・ブランシェット、ウィリアム・ハート、マーク・ストロング、オスカー・アイザック、ダニー・ヒューストン、レア・セドゥ
まとめ
紹介した10作品の他にも、エリザベス2世を描いた比較的現代的な作品もあり、それらも素晴らしいです。
作品によっては大幅に脚色されていたり、一部フィクションだったりもしますが、バトルモノのアクション、心温まるまたはサスペンス要素もあるヒューマンドラマ、美しいラブロマンス・・・
いつの時代のどんな国王にも様々なドラマがあり、どの作品も見応えがあります。
また、誰が主人公かによって、誰の目線で描かれているかによって、歴史上の人物のイメージが大きく変わるのも面白いポイントです。
正義とも悪とも、どちらとも言い切れないのが、ヒューマンドラマ作品の醍醐味のひとつでもあるように感じます。
イギリス王朝やロイヤルファミリーに興味を持ったきっかけは、英国の歴史小説家フィリッパ・グレゴリーの作品にハマったからということもありますが、個人的にはチューダー朝時代の複雑な人間模様がとても面白かったです。
日本語訳されている作品は全て読みましたが、彼女の小説もとてもおすすめです。
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