感動系のSF映画です。
最初はモノクロですが、後から色彩が鮮やかになる映像も美しいのでおすすめです。
そして、人気歌手のテイラー・スウィフトが出演しているのも見どころです。
Overview –概要–
原 題 :The Giver
製作年 :2014年
製作国 :アメリカ
ジャンル:SF
上映時間:1時間40分
監 督 :フィリップ・ノイス
原 作 :ロイス・ローリーの児童文学「ザ・ギバー 記憶を伝える者」
メインキャスト:
ジョナス – ブレントン・スウェイツ
フィオナ – オデイア・ラッシュ
アッシャー – キャメロン・モナハン
ギヴァー – ジェフ・ブリッジス
主席長老 – メリル・ストリープ
ローズマリー – テイラー・スウィフト
近未来、人々は過去の記憶や感情を無くし、争いのない平和な社会「コミュニティー」で暮らしていた。
成人になったジョナスは「レシーヴァー(記憶を受け継ぐ者)」に任命される。それは、コミュニティーの全ての記憶を受け継ぐ、唯一の役目だった。
失われた記憶や感情に触れてゆくうちに、ジョナスは社会に対して疑問を抱いてゆく。
Opinion –個人的な感想–
映像美が与える感動
ストーリー内容というよりは、映像の美しさに感動して泣きました。
この手の話は予測できますが、「感情」や「感動」というものを改めて教えてくれる、感じさせてくれる、そんな映画でした。
ギヴァーが与える記憶はほぼ素晴らしい記憶なので、映像美にやられます。
特に「強さ」の記憶の映像は、心打たれましたね。
自分が体験しているわけではないのに、映像を観て聴くだけで、なぜ心が動き、涙が出るのでしょうか。
それこそが人間のみが持つ力で、かけがえのないものなんだと思いました。
最初、なぜモノクロ映像なのだろう?と思っていましたが「コミュニティー」には色彩がないことを表現していたんですね。
画像引用元:https://www.memphisflyer.com/the-giver
ラストシーンの解釈
ジョナスは赤ちゃんを連れて荒野や吹雪の中を歩いて進むわけですが、いったいどのくらいの時間がかかっているのでしょうか。
途中、野宿しているようなシーンや、赤ちゃんにミルクを与えているシーンがありますが、ジョナスはともかく、赤ちゃんはそんな過酷な状況に耐えられるのか?とちょっと心配になりました。
ジョナスの語り方からして、個人的には、ふたりは帰らぬ人となってしまったのかなと思いました。
人々に記憶が戻った以上、ふたりの役目「レシーヴァ―」は不要になりますし、最後、雪の中で「家」を見つけますが、それは彼らにとってのホーム・あの世を意味しているように感じました。
ラストの解釈は人それぞれ、観た者に委ねられているようです。
画像引用元:https://www.netflix.com/in/title/70307663
豪華なキャスト
まず主席長老役のメリル・ストリープは、基本穏やかなキャラなのですが、やっぱり大御所感あって迫力があります。
主人公のジョナスを演じたブレントン・スウェイツは、オーストラリアの俳優です。
「キング・オブ・エジプト」の主人公や、「マレフィセント」でフィリップ王子役を演じています。
甘いマスクで、ラブストーリーが似合います。
ヒロイン役のフィオナ演じるオデイア・ラッシュは、イスラエル出身のアメリカの女優。
あまり見たことがないですが、顔立ちがはっきりしていて、ほぼノーメイクであっても美しかったです。
個人的に大ファンのナタリー・ポートマンも同じユダヤ系アメリカ人なので、顔立ちが似た系統なのかもしれません。
そして、少ししか出てきませんがローズマリー役は、どこかで見たことのある美しい女性だなと思っていたら、大人気歌手のテイラー・スウィフトでした。
金髪の印象が強く、黒髪だったので一瞬わかりませんでした。
画像引用元:https://tasteofcountry.com/taylor-swift-the-giver-lois-lowry/
心に響くエンディング曲
出演しているテイラー・スウィフトが担当するかと思いきや、エンディング曲は、個人的に大好きなアメリカのバンド OneRepublic の「Ordinary Human」という曲でした。
中盤から色彩を取り戻した美しい映像にもよく合うのでおすすめです。
アイキャッチ画像引用元:https://eiga.com/movie/80683/
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