Amazonオリジナル映画作品で、実話から着想を得た物語となっています。
夢とロマン、勇気、感動、息が詰まるほどのスリリングなシーン、そして美しすぎる風景・・・。いろいろ詰まった作品です。
Overview –概要–
原 題 ：The Aeronauts
製作年 ：2019年
製作国 ：イギリス、アメリカ
ジャンル：ヒューマンドラマ、アドベンチャー
上映時間：1時間41分
監 督 ：トム・ハーパー
メインキャスト：
アメリア・レン – フェリシティ・ジョーンズ
ジェームズ・グレーシャー – エディ・レッドメイン
アントニア – フィービー・フォックス
ジョン・トリュー – ヒメーシュ・パテル
ピエール・レン – ヴァンサン・ペレーズ
エセル・グレーシャー – アン・リード
アーサー・グレーシャー – トム・コートネイ
概 要 ：
イギリスの気象学者のジェームズ・グレーシャーとヘンリー・コックスウェルが1862年9月5日に行った、当時の最高高度到達記録を更新した気球フライトを題材としているが、ヒロイン役のアメリア・レンは、初の女性気球飛行士ソフィー・ブランシャールをモデルとした架空の人物である。
堅物の気象学者と、自由奔放な気球操縦士
気象予報の未来を変えた正反対のふたりの、深い絆と壮大な旅路の物語
天気を予測することが出来ると唱える気象学者のジェームズは、学界からは荒唐無稽とバカにされ、調査飛行の資金も集められずにいた。諦めきれないジェームズは、気球操縦士のアメリアに「空に連れていってほしい」と頼み込む。2年前に夫を亡くしてから、生きる気力さえ失っていたアメリアだが、悲しみから立ち直るための飛行を決意する。ようやくスポンサーも現れ、アメリアのショーとして、高度の世界記録に挑戦することになる。観客の熱い声援に送られ飛び立った二人だが、立場と目的の違いから狭いバスケットに険悪な空気が流れる。だが、高度7000mの世界記録を破った後、想像を絶する自然の脅威に次々と襲われた二人は、互いに命を預けて助け合うしかなかった。果たして、前人未到の高度11000mで、二人を待ち受けていたものとは──？
出典：映画『イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり』公式サイト
Opinion –個人的な感想–
「天気予報」を生み出したふたり
実在するジェームズ・グレーシャーは、ヘンリー・コックスウェルとともに本当に11000mに達したようですね！
気球で成層圏を超えるなんて・・・。
今や当たり前の天気予報。それがなかった時代があったんだと気づかされました。
そう考えるとものすごい功績です！
事実でもジェームズは酸欠に陥り、ヘンリー・コックスウェルのおかげで帰還できたようなので、「彼（ヘンリー）を描かないなんて」という批判もあるそうです。
映画史上最も勇敢な女性キャラ？
実在はしないですが、アメリアの勇敢すぎる行動には驚きです。
最初の登場も、前転したり側転したり運動神経抜群で驚かされました。
そんなエンターテイナーのような印象も、気球内で着替えると立派な操縦士になり、見違えるほどに頼もしいです。
極寒（-15℃くらい）のなか、もう凍傷で指が動かないのに10ｍ以上気球の側面をよじ登る。
どんなバンジージャンプより、スカイダイビングより恐ろしいと思いました。
途中誤って落ちそうになるのですが「そのまま死んで楽になった方が・・・」と思ってしまうほど、観ているだけで恐ろしかったです。
気を失い滑り落ちて宙吊りになったときも、結局自力で生還しました。
一方ジェームズは、気を失って寝ているだけという・・・。
しかしそんな彼も、地上に着陸時、バスケットを切り離す案やパラシュート代わりにする案を思いついたのは、機知に富んでいてかっこよかったです。
画像引用元：映画『イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり』公式サイト
リアリティの追求と俳優の魅力
手の震えも青ざめた唇も白い息も、全て本物だそうです。
実際に温度を下げた環境の中、撮影直前まで冷水で手を冷やしたりしたそうで、役者魂を感じます。
アメリア役のフェリシティ・ジョーンズですが、スタントマンではなく本人がアクションしているというから驚きです。
美しく気品のある見た目ですが、STAR WARSシリーズの「ローグ・ワン」の主演もしており、アクション女優でもあるのだなと認識しました。
ジェームズ・グレーシャー役のエディ・レッドメインは「ファンタスティックス・ビースト」シリーズの主演で有名ですね。
彼のエモい雰囲気は、映画の感動をより引き立てます。
ふたりは「博士と彼女のセオリー」で共演しており、再びのタッグとなります。
理論物理学者のスティーヴン・ホーキング博士と、彼の元妻であるジェーン・ホーキングの夫妻を熱演。
実話を描いた作品で感動的でしたが、あまりハッピーエンドではないため、個人的には本作の方が好きかもしれません。
恋愛的な話は一切ないのですが、見つめ合っているシーンなどは「何かあるのでは？！」と思わせられます。
結局ふたりは夫婦になったのか・・・明確な描写はありません。
画像引用元：映画『イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり』公式サイト
最大の見どころである映像美
現代のものとはちょっと形が違うような、ファンタジックな形状とデザインの気球。
その気球と映る背景が本当に素晴らしく、必見です！
壮大な景色はより一層感動しますし、この景色を生で見られるなら、1万メートルの高さでも平気・・・？かもしれません。
ちなみに、原題の「The Aeronauts」は、気球操縦士という意味でした。
アメリアは亡くした夫から気球の操縦を学んだようですね。
話が進むにつれ、アメリアやジェームズの人物像や過去がわかってくるのも良い構成でした。
天気予報を見るたびに、勇敢なふたりを思い出しそうです。
画像引用元：映画『イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり』公式サイト
「イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり」の視聴方法
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アイキャッチ画像引用元：映画『イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり』公式サイト
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