ティモシー・シャラメとスティーヴ・カレルが主演ということで興味を持ちました
実話を映画化した
薬物依存になってしまった青年とその家族のお話です
リアルで面白く、個人的に好きなジャンルの「家族愛」
Overview –概要–
原 題 :Beautiful Boy
製作年 :2018年
製作国 :アメリカ
ジャンル:伝記、ヒューマンドラマ
上映時間:2時間1分
年齢制限:R15+
監 督 :フェリックス・ヴァン・フルーニンゲン
原 作 :親子の回顧録、父デヴィッド・シェフ著「Beautiful Boy: A Father’s Journey Through His Son’s Addiction」と息子ニック・シェフ著「Tweak: Growing Up on Methamphetamines」
メインキャスト:
父デヴィッド – スティーヴ・カレル
息子ニック(青年)- ティモシー・シャラメ
(12歳)- ジャック・ディラン・グレイザー
(8歳)- ザカリー・リフキン
(4歳)- クエ・ローレンス
現妻カレン – モーラ・ティアニー
前妻ヴィッキー – エイミー・ライアン
ローレン – ケイトリン・ディーヴァー
成績優秀でスポーツ万能、将来を期待されていた学生ニックは、ふとしたきっかけで手を出したドラッグに次第にのめり込んでいく。
更生施設を抜け出したり、再発を繰り返すニックを、大きな愛と献身で見守り包み込む父親デヴィッド。
何度裏切られても、息子を信じ続けることができたのは、すべてをこえて愛している存在だから。
父と息子、それぞれの視点で書いた2冊のベストセラー回顧録を原作とした
実話に基づく愛と再生の物語。
出典:映画『ビューティフル・ボーイ』公式サイト
以下はネタバレも含み、視聴した方向けに書いていますので、作品を視聴してからの閲覧をおすすめします
Opinion –個人的な感想–
家族愛が素晴らしい
ふたりがハグするときに「Everything(すべて)」と言い合うシーンがありますが
最初どうゆう意味の合言葉なのだろう?と思っていたら
幼い時のエピソードからきているんですね
「すべてをこえて愛している」という深い想いが詰まっている
他にも、子守唄を聞かせてあげるシーンなど
思い出が美しすぎるが故に「なぜこんなことに」と、視聴側も思います
画像引用元:公式サイト / https://www.phantom-film.com/beautifulboy/
雰囲気が似ている3人の子役俳優
人気俳優ティモシー・シャラメが美青年
このとき22歳ぐらいでしょうか
ラリってる演技がとても上手いというか
こじらせ思春期青年役がとても似合います
また、子役時代の子役俳優が3人も出てくるのは、珍しいと思います
しかもどの子もティモシー・シャレメに雰囲気がちゃんと似ている
子供時代と青年・大人時代があまり似ていない作品は多々あり
暗黙の了解で受け入れますが
ここまで似せていただけると、自然に作品に入り込むことができて
よりリアルに感じることができます
主演の父役スティーヴ・カレルは
「40歳の童貞男」「リトル・ミス・サンシャイン」など
もともとコメディ系のイメージでしたが
ヒューマン系の役も見事に良い味を出していました
画像引用元:公式サイト / https://www.phantom-film.com/beautifulboy/
なぜ薬物依存になったのか
改善してはまた手を染めて悪化してしまう、その繰り返しでどんどん悪循環に
気分が上がると必ず下がる、というように
幸せだった分、その時間が過ぎると急にドーンと落ち込むのでしょうか
最後トイレで注射を打つ腕は、もうボロボロになっていて痛々しかったです
なぜ薬物に手を出してしまったのか
原因や理由は明確には言及されてませんが
映像を見る限り、優等生・良き息子でいるプレッシャーから解放されるため
のように感じます
随所随所に父親からの期待(悪い意味で圧)を感じるシーンがあり
「完璧じゃないんだ」という抵抗のような、意志表示でもあったのかもしれません
離婚・再婚という、現代では珍しくない経験も
何かしらストレスがあったかもしれませんし
映画では描かれきれない小さな出来事の積み重ねかもしれません
画像引用元:公式サイト / https://www.phantom-film.com/beautifulboy/
薬物依存は”原因”ではなく”手段”という台詞がありましたが
そのプレッシャーという原因を抱えたまま、一度使ってしまったから
止められなくなってしまったのかもしれません
実際、デヴィッドも経験があり「みんなやってる」というような発言がありますが
依存していない人はいますし、状況や環境によって違う、ということですね
もちろん、薬の種類や強さもあると思います
家族の支えは精神的にも金銭的にも、ものすごく大変でしょう
大変なんて言葉で片付けられないくらい
父と息子だけでなく
母、義母、妹弟、彼女、支援者…と色んな人が影響を受け、関わっています
家族皆んなの終わりのない闘い、という感じでした
画像引用元:公式サイト / https://www.phantom-film.com/beautifulboy/
昔、同じようにドラッグを題材とした
「レクイエム・フォー・ドリーム」という映画を観たことがありますが
もっと辛辣な衝撃作でした(映像が恐ろしい)
好きな女優、若かりしジェニファー・コネリーも出演
普通の主婦や青年達が薬に溺れ、破滅していくお話です
身の回りで薬物の気配は全くなく生きてきましたが
日本にももちろんあるし、海外なんてもっと触れる機会が多そうです
義務教育で学ぶ機会はもちろんあると思いますが、一度学んだら終わり、ではなく
定期的にこうゆう作品に触れていくことも大事かもしれません
〜fin〜
アイキャッチ画像引用元:公式サイト / https://www.phantom-film.com/beautifulboy/
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